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じゃポルスカ楽描帳

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2007年 08月 03日

ポーランド旅行記 -Family Reunion -

ポーランド旅行記 -Family Reunion -_e0070787_23245663.jpgポーランド滞在期間の前半は旦那の実家付近で買い物したり観光したりして過ごしました。そして週末、私達は車を約1時間程走らせた、ある山の中にある1軒家を訪ねました。土日に開催されるFamily Reunion(親族大集合)に参加するためです。車を走らせれば走らせるほど緑がどんどん濃くなっていくポーランドの田舎の風景です。ポーランドは比較的平坦な土地を持つ国で、私たちが訪ねた地域にもあまり高い山がないので、何となく開放感がありました。












ポーランド旅行記 -Family Reunion -_e0070787_2329586.jpgこれがその1軒家です。実際の内容的には、家、と言うよりは会社の保養所、といった感じでしょうか。管理人さん一家がいて、別料金を出せば料理の支度をしてくれ、後はアットホームなラウンジとテレビルーム、そしてバーベキューする場所、雰囲気の簡素なベッドルームがいくつかあるといった具合です。シーツやタオルは自分達で必要なだけ一定の場所からとりに行くといった半セルフサービスの宿泊施設だったので、普通のホテル等に泊まるよりは安あがりのようでした。今回は人数も多いとの事で、この1軒家を丸々借り切ることになったそうです。周りには幹線道路まで続く細い道が1本あるだけで、あとは深い緑に覆われているだけの閑静な場所でした。







ポーランド旅行記 -Family Reunion -_e0070787_23291910.jpg建物の出入り口のところには、親族大集合パーティ(というか飲み会)の進行表が張られていました(笑)。私はポーランド語が読めないので完全には理解していないのですが、ぱっとみただけでも参加者のリストに注意書き、そして昼間に計画されている遠足の予定までしっかり説明されているようでした。旦那の親族内にはなぜか教職についている人が非常に多かったせいか、それともポーランド人の几帳面な気質のせいかは分かりませんでしたが、少なくともまとめ役の人は、責任を持って前向きにこの会に取り組んでいることが読み取れたので非常に好感が持てました。ちなみに参加者はリストに載ってない小さい子供達を含め約40名(!)、その内の非ポーランド系は、アジア代表の私とイギリス出身の(ロンドンで会ったチェスターのガールフレンドの)イザベラの2人だけでした。会話は99.9%ポーランド語だったので、私達にとってはポーランド語リスニング強化合宿!というような雰囲気でした(苦笑)。















ポーランド旅行記 -Family Reunion -_e0070787_23254655.jpg土曜日の昼間、バーベキューエリアにて。基本的に一番大切なのは土曜日の夕方で、みんなで夜中まで思い切り飲んで食べて騒ぐ!といった、国際的飲み会規格に全く順ずる形だったので(笑)、参加者はみんなそれぞれ都合のいい時間に適当にやってきて、そのおかげで昼間は非常にまったりのんびりムードでした。
でもみんな挨拶には忙しかったようです。ポーランド人、と言うより、スラブ系の人々は挨拶の際、尊敬の意思表示のため大人の男同士でも、お互い抱き合い両方の頬にキスをしあうそうで、土曜日の昼間は男女混合・年齢不問で、挨拶をしていない人を見つけてはキスをして近況を話し合うといったことが繰り返されていたので、1日中あちこちでキスが飛び交い、久しぶりに会った人達とのおしゃべりが止まらない、といった光景が見られました。正直、日本人の私としては大量のキスの嵐に大変カルチャーショックを受けましたが、みんな挨拶をする際、お互いが本当に嬉しそうにキスをするので、見ていてとっても微笑ましくてよかったです。






ポーランド旅行記 -Family Reunion -_e0070787_2331456.jpg旦那から話を聞いたところ、この親族大集合の催しは毎年行われているようだったのですが、これだけの数が集まるのは初めてで、新しい参加者もいることから、
お互いの名前が分からない人がいるかもしれないとのことで、既に名札なるものが用意されていました(笑)。余談ですがこういったポーランド人の細かい心配りにしみじみ日本人に通じるものを感じますね。こんな出来事に出会うたび、私は「北国&第2次世界大戦被災国出身の外国人と日本人はかなり近いものがあるかもしれない」と思ったりします。←どうしてこう思うようになったのかは近い内に説明します。
ちなみにこの場に集まった親族の大本は、ロンドンで会った現在83歳になったチェスターの祖父母に当たるという、はっきり言ってとんでもない古い家系から発生しているそうで(汗)、実際に来れなかったり連絡が取れなかった人、そして亡くなった人などを含めると今回集まってきた参加者の軽く倍以上はいるとのことで、この事だけでどれだけポーランド人が親族の繋がりを大切にしているか力強く物語っているような気がしました。写真の中の名札のグリーンは父方系、イエローは母方系の親族を表しているそうです。






ポーランド旅行記 -Family Reunion -_e0070787_23262223.jpg土曜日のお昼ごはんが用意され始めました。写真に写っているのはトマトサラダ、キャベツサラダ、そして前述のヌードルスープです(※スープはまだ入っていない状態です)。熱い紅茶はガラスの器に注がれ、皮を丁寧に剥かれた厚いレモンスライスが入った皿が添えられています。日本人に負けないくらい、ポーランド人もお茶が大好きな民族です。















ポーランド旅行記 -Family Reunion -_e0070787_23263791.jpg暖炉には昼間から火が入れられていました。横にはポーランド人の必需食品であるソーセージが用意されていました。たまたまだったかもしれませんが、今回のこのバーベキューではソーセージや肉類しか焼かれませんでした。野菜を焼く、という事は全くなかったです。ちなみにこの暖炉の反対側には、ものすごい数のアルコールやソフトドリンク類が用意されていました(汗)。もちろんポーランド人御用達のウォッカもてんこもり。気合が入っています!


※適当にFamily Reunion 2に続きます。


追記:実際利用しようと思う日本人は皆無に近いと思いますが(笑)、せっかくなのでこの1軒家の宿泊施設の詳細を書いておきます。




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by japolska | 2007-08-03 23:32 | ポーランド


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