2007年 07月 27日
ポーランド滞在中は、基本的には旦那のお母さんのアパートと妹夫婦の家の間でお世話になる形になりました。食事は家族団らんは妹夫婦の家で、そして実際に寝泊りするのは徒歩10分に位置するお母さんのアパートという感じで、そのおかげでポーランドの人々の普段の生活を垣間見ることができて非常に興味深かったです。 旦那の家族形態や住宅事情を見てまず思ったのは、家族のあり方というか、お互いどんな風に距離を保とうとしているかというか、うまく言えないのですが考え方が日本と非常に似ているなぁ、ということでした。そして海外で働くことがポーランドではいかに住宅事情に大きな影響を与えるか、という事を、まじまじと目にしたような気がしました。 簡単に説明をすると、旦那の妹は結婚した後、そのご主人のご両親が建てた2世帯住宅に住み始めたそうです。ご主人のお父さんはずっと海外で建築関係で働いてきたといういわゆる“ポローニャ”(※工藤久代さんの「ワルシャワ貧乏物語」で見かけた言葉なのですが、海外へ移住したポーランド人のことをこういうそうです。この場合も同じと思っていいかな?)で、長い期間ポーランドの貨幣単位であるズオッティよりはるかに強い外国幣貨を得ることができていたため、息子の結婚が固まり始めた際、投資も兼ねて2世帯住宅を建築。しかも当時は住宅の価格も今よりずっと低かったことから、全ローンを一括で完済できたそうです。(話を聞くと、現在のポーランドでは、EU加盟の後押しもあってか住宅は非常に高くなってしまい、以前と比べてなかなか手が出せないものになってしまったそうです。ちなみに旦那の妹のご主人の家族もお互い近所同士だったので、お母さんのアパートのすぐそばに家を建てるのは問題なかったそうです。) そして妹夫婦は2人の子供を持ち(11歳と4歳の男の子)、2人とも共働きなので、毎日旦那のお母さんが家にやってきて4歳の次男の面倒を見てくれるそうです。しかも妹の職業は小学校の先生で、職場も徒歩でいける距離にあるため、毎朝長男と一緒に通勤することができるのだとか。うーん、まさに完璧ですね。 ここまですべての条件が完璧にそろっている家族形態というのも、最近の日本ではなかなか見つけるのが難しいのではないのでしょうか。正直、私は話を聞いていて、非常に羨ましかったです(苦笑)。←正直者 まあもちろんどの家族もこれと同じ形態とは限らないし、今では失業率の高いポーランド国内より海外へ働き口を求める人が急増しているようなので、事情は少しづつ変わりつつあるようですが、それでもポーランド人の全体の傾向としては、例えお互いがどこに住んでいようと、家族・親族の結びつきは非常に強く、またお互いをいたわりあうことに関して細心の注意を払っている、というのが、この旅でであった沢山の人たちを見てしみじみと感じたことでした。この事をまさに目の前でまざまざと見せ付けられたと言っていいような出来事が、この週末に開かれた「Family Reunion(親族大集合)」の席で起こったのです。
by japolska
| 2007-07-27 20:03
| ポーランド
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