2006年 09月 10日
昨日は、旦那の仕事関係で付き合いのあるポーランド人が福岡に来ていたので、 2人して福岡を案内がてら会いに行きました。 彼女の名前はユスティーナ。私や夫よりもずっと年上の方なのですが、 元気いっぱいでとっても愛らしい女性で、以前にも会った事はあるのですが、 久しぶりにその可愛い行動が見られる、ということで、 私も会うのがとっても楽しみでした。 博多駅前のホテルに迎えに行き、しばし雑談。 その後、一緒に仕事関係で来たという他のポーランド人の男性2人がやってきたので、 ちょっと戸惑いつつも挨拶を交わしました。 天気はあまり良くなかったのですが、外出するならどんなところへ行きたい聞いてみると、 全員一致で「ヨドバシカメラ!!」でした。←やっぱりねぇ~(笑)。 博多駅前のヨドバシカメラは夫にとっての聖地(=メッカ)。 すでに端から端まで歩きつくし、もはや知らないものはなく、ガイドは完璧。 この意見にもちろん夫も大賛成。 大雨の降る中傘を差し、興奮しているポーランド人4名+日本人1名の怪しい団体は、 一路ヨドバシカメラに向かいました。 ユスティーナは買い物が大好き。いつも色々な店に立ち寄っては、 あれもいい、これも欲しい、と、ビックリするくらい買い物をしていきます。 ヨドバシカメラへ行く際も、彼女は既に欲しいものがあるらしく、 「今回はヨドバシカメラでどんなものを買いたいの?」と聞いてみたところ、 こんな答えが返ってきました。 「えっとね、今回は、日本製のデジタルカメラに、温便座!」 え!? カメラに、な、なんですって?? 「日本の便座を買っていこうと思ってるの!! もうね、本当にビックリしたのよ。 日本のトイレって、何てこんなに素晴らしいのかしら!! 私、日本に来て一番感動したことよ!! まず、座ると便座が温かいでしょう。 そして用が済んだ後、シャワーが出てきて、 おまけに温かい風が出てくるの!! もうホント気に入っちゃって、絶対買っていこうと思っているの!!」 ・・・・・・・・・・・・・・マジですか!? そしてこの話を聞いていた他のポーランド人全員(旦那も含む)が、 全く同感とばかりに話に加わってきて、同じくトイレについて熱く語り始めました。 彼らいわく、本当にポーランド人好みの商品だということ。 そして、もし日本のトイレ会社(?)がこの商品をポーランドで売り始めたら、 絶対みんなの注目の的になり、みんな欲しがる、とのことでした。 日本の便座、大もてです!! うーん、あの手の便座は、そんなにありがたいものなのかぁ・・・(汗)。 でも確かに寒い国の人たちにとっては、ありがたい機能がいっぱいついているかもしれない。 日本人の私にとっては、割といろいろな場所で普通に使えているから、あんまりピンとこないけど、 実はこれってすごく画期的で先端を行くサービスなのかもしれない、と改めて考え直してしまいました。 なにはともあれ、そんなこんなしている間にヨドバシカメラへ到着。 最初はデジタルカメラのコーナーへ足を向けました。 そこには沢山のカメラが並んでいて、何だかオモチャ売り場みたいでした。 そしてみんなそれぞれちりぢりになって好きなカメラを物色。← 余談ですが、男の人はこういうの好きですね。みんな目が輝いていました。 ユスティーナいわく、今まで自分はフィルムを使った古いカメラしか持っていなかったので、 日本に来たときは絶対デジタルカメラを買おうと思っていた、とのこと。 そしてそれは、絶対に「Made in Japan」でなくてはいけない、とのことで、 私や店員さんにもしつこいくらいに念を押してきました。 しかし実際探してみると、純粋なMade in Japanの商品はソニーとニコンしかないらしく、 しかもそこに並んでいる商品は、ちょっと割高なものが多く、 他はほとんどが中国製。なので彼女は商品の前で非常に悩んでしまいました。 見かねた店員さんと私はそんな彼女に対し、 「Made in Chinaでも、製品や技術は日本からのものだから、品質はそんなに変わらないはず。 ただ人件費が安いから海外の工場で作っているだけで、中身については心配ない」との旨を何度も伝え、説得を試みました。 しばらくして納得した彼女は、Made in China(でも日本のメーカー)の薄い可愛いデジタルカメラとメモリースティック、そしてケースを購入していました。 その後、レジのところでお兄さんに、英語表記にセットしてもらったり、 簡単に遣い方を教えてもらったりして、新しいカメラに満足そうな感じでした。 そして次は2階の家庭電化商品の中にある便座コーナーへ。 並べられているいろいろな機能が搭載されている便座を前に、 早速全員のポーランド人が真剣に談義を繰り返しています。 ※私は知らなかったんですが、左の写真のように、便座って単品でも売ってるんですねぇ。 私はてっきりああいう便座って、便器全体を買って初めてついてくると思っていたんですが、 便座部分+操作部分でセットになって売っていて、自宅の便器に取り付けが可能なんですね。いやはやひとつ賢くなりました。 商品は約9,000円~10万円以上まであり、平均価格が約4万円ほど。 私も見ていて高いなぁ、と思ったのですが、 やはりポーランド人の彼らにとっても、思ったより高い、と思ったらしく、 金額を前に、ため息とともに、先程までの勢いがちょっと衰えてしまいました。 その後、私を通して、それぞれの便座にはどんな機能が付いているかをチェック。 全体を見ていて分かったのが、「温便座」「シャワー」「脱臭」までは割りとほとんどの商品についていて、価格も安定しているのですが、 「乾燥」のシステムが付くと、いきなり高くなってしまう様子でした。 そしてもっと高いものになると、近づくだけで便器が自動的に開くものがあって、 これを見つけたポーランド人はまたまた大騒ぎ。 彼らにとってはすごく驚きだったようです(私もびっくりしましたけどね・笑)。 そうしてひとしきり騒いだ後、じゃあ、今日はこのまま帰るのかなぁ、と思い、 そのつもりで待っていたら、 ユスティーナが、いきなりひとつの便座を指差して、こういうではありませんか。 「これをもらうわ(キッパリ)。」 ・・・・・・・・・・え!? 「これくらいなら、飛行機に乗せて持って帰れるわよね。」 ・・・・・・・・・・マジですか!? しかも、もう一人のポーランド人の男性も、その様子を見て、 「それじゃ、ボクももらおうかな。」 えー!!! 何が起こっているのかよく分かりません。 と言う訳で、見事にお2人様、お買い上げでした。いやはや、目が点でした。 いやですね、便座を買うのが悪いとかおかしいとかそういう訳ではないんです。 でもね、こんなにまで日本の便座と言うものが外国人に受けるなんて思っても見なかったので、 自分の中の常識と言うものが根底から覆されてしまい、ちょっとショックだったんですわ(笑)。 しかも今まで自分は、外国人が興味がある商品は、カメラや携帯、ウォークマン(?)みたいなものばかりだと思っていたので、 このチョイスに本当に驚きを隠せなかったのです。 私が日本人だからこそ、そして日本にいて当たり前にその恩恵を受けているからこそ、 こうして全く違う文化の人たちから指摘してもらわない限り絶対に気が付かない事って、 実は結構あるんだなって、その時改めて気付かされた思いがしましたね。 そして、きっとこういうのを「盲点」って言うのかも、、、とちょっと思いました。 それから、近くの店員さんに商品を持ってきてもらい、私を真ん中にして値引交渉。 本当は彼らはパスポートを持っているので、DUTY FREEということで所得税5%を払わなくて済むのですが、 それじゃああまりにも少なすぎる気がしたし、幸いにも私はここのメンバーズカードを持っているので、 ない脳みそを絞りに絞って、ちょっと裏技を使わせて頂きました(笑)。 その方法はこうです(↓)。 まずはユスティーナが先程購入したデジタルカメラ代金(合計36,200円)を、 彼女からお金を預かり、私が購入するという形にして、 レジでその金額のポイントをカードに還元してもらいました。その金額はしめて5,430円。 ※ちなみにたまたま彼女が買ったカメラは、キャンペーン中で還元ポイントが15%と高かったので、ちょっとお得だったのです。 ちなみにいつもは10%くらいだそうです。ラッキーでした! そして次に便座2つを購入する際、お店の人に値引きを交渉をした結果、 「次回分のポイントがつかなくていいなら、1つ2万円ジャストにしておきます」との返事をゲット。 なので、1つ@22,280円の便座が@20,000ジャストになり、 それが2つ分で、2,280円×2=合計4,560円の値引き。 そしてさらに、先程のポイント5,430円分を使うことが出来たので、 40,000円ー5,430円=34,570円。 と言う訳で、便器1つ当たり、@22,280円 → @17,285円まで安くなりました! 比べてみると、 もし彼らが大人しくDUTY FREEしか使わなかったら、両方の買い物で4,038円の値引き。 今回ポイントカード裏技+交渉で、両方の買い物で合計9,990円の値引きが受けられました。 その差は倍です。結構大きかったです。説明したらみんなも喜んでくれたのでよかったです。 それにしても、私は自分の買い物でもないのに、なんでかめちゃくちゃ燃えましたね(笑)! 女のバーゲン好き本能というものでしょうか。 ぶっちゃけ、1日ボランティアで働いてくれ、って言われたら、 心の狭い私なので絶対嫌、って言うだろうけど(笑)、 こういう風に自分が持っている何かをちょっと使えば誰かの役に立てるなら全然OKですね。 なんだかとても満ち足りた気分になった一時でした。 と言う訳で、今回の事を通じて学んだことは、以下の通りです(俳句風)。 ・海外で買い物に行くならwith現地人 ・ポーランドへのお土産に悩んだら温便座 おあとがよろしいようで・・・(笑)。
by japolska
| 2006-09-10 23:59
| ポーランド
|
アバウト
ポーランド人の夫を持つ典型B型主婦の日々雑感です。もっと楽しく感じるままに。Copyright (C) 2005-2020 japolska All Rights Reserved. by japolska カレンダー
カテゴリ
全体 イスラエル トルコ エジプト ポーランド スペイン イタリア アメリカ 韓国 日本 その他海外 Sweets In USA 海外和食事情 雑談 世界のテーブルから Wonderful Books Respectable Movies ハンドメイド 鉛筆画 本日的波蘭語講座 以前の記事
その他のジャンル
ブログジャンル
画像一覧
|
ファン申請 |
||