2017年 04月 05日
週末にノルウェーからのお客様と一緒に、 アメリカ・ケンタッキー州フランクフォートにある、 BUFFALO TRACE DISTILLERY(バッファロートレース蒸留所)へ行ってきました。 こちらはかなり長い歴史を持つ蒸留所で、 かつでこの地域ではケンタッキー川に水牛が渡っていたことからこの名前がついたのだとか。 少量生産の高級バーボンを数多く生産していることが特徴で、 その他にもウィスキーやウォッカなども製造しているのだそうです。 駐車場からすぐのVISITOR CENTERに足を運び、 蒸留所ツアーの申し込みをします。 ここではいくつかのツアーが開催されていますがどれも無料♪とのことで、 この日は週末ながらもかなり寒い日だったのですが、 とても沢山の人が見学に訪れていました。 ツアーの申し込み窓口では、 このようなしっかりした紙の案内パンフレットがもらえます。 私達は今回、土曜日のお昼の12時頃到着したのですが、窓口の人から、 「12:30から始まる”蒸留所の歴史中心”に蒸留所のそれぞれの建物を歩いて巡るツアーがいいか、 それとも1:30から始まる”バーボンはウイスキーだけど、ウィスキーはバーボンじゃない”事を説明してくれる製造関係のツアーがいいか、どちらにしますか?」 と聞かれ、聞いた瞬間全員が口を揃えて、 「1:30からのツアーでお願いします!」 と見事に意見が一致(笑)。 という訳で、ツアーの時間まで、 同建物内にあるお土産屋さんを散策する事にしました。 ここにはいろいろなグッズが置いてありました。 個人的には2種類のバーボンのアイスクリームがすごく美味しそうで食べたかったです。 (今回はかなり寒い日だったので泣く泣く断念しました・・・T_T。) そしてツアーの時間になりました。 まず最初に外へ出て、ツアーガイドの方から、近場の建物についての説明及び簡単な歴史の説明を聞きます。 それから対ツアー客専門の建物の中に入って、 バーボンの蒸留方法についての説明を拝聴。 上記写真内に見える、ツアーガイドの方の奥に見える4つの樽は、 ANGEL SHARE(エンジェルシェア) といって、 バーボンの熟成中に樽からどれだけ蒸発して減ってしまうか、 その実際の量が見えるように可視化されたものだそうです。 何でも右下の一番少ないものは樽に詰めてから18年経過したものの見本なのだとか。 あまりの減り具合にツアー客達が驚いていたら、 「ここのエンジェルは酒好きだよ~(笑)。 こんな風にあっという間に飲んじゃうんだ!」 とツアーガイドさんはコメントしてくれ素敵に場を和ませてくれました(笑)。 私はここに住むエンジェルたちと気が合いそうです(笑)。 同じ部屋には、バーボンの原料の穀物の比率を現す見本も置いてありました。 こういう視覚的に非常に分かりやすいものがあると頭の中に残りやすいですね。 もちろんこういう場では関連動画も欠かせません。 内容は、この蒸留所の簡単な歴史とバーボンの製造法が主でしたが、 とても綺麗な映像を使い、まずはここで造られているバーボンが全て自然からの原料のみを使って作っている事と、 ケンタッキー州の地下にあるライムストーンを通って流れてきている水がいかに美味しいバーボン作りに貢献しているかという事、 そして昔ながらの愛情を込めた手作りの熟成法を守ることで質の良いバーボンができている事に特に重みを置いて、 簡潔にしかも分かりやすく紹介してくれたので、 最初から最後まで全く飽きることなく動画を観ることが出来ました。 ちなみにツアーガイドさんからも、 「このムービーは本当にいいよ! 何てったって僕は今日3回も見ているからね!」 という、定番であろうアメリカンジョーク調の太鼓判つきのお勧めも頂きました(笑)。 この後、実際にバーボンが貯蔵されている倉庫を見学しました。 うっすらとかび臭いような古い倉庫特有の匂いの他に、 香ばしく甘ったるいバーボンの香りも混ざり、 何となく落ち着くような、どことなく懐かしいような空気が漂っていました。 通路に面したそれぞれのバーボンの樽の蓋には、 各ロット番号と樽に詰めた日付のスタンプが押されてありました。 こういうのは何だか温かみがあっていいですね~。 この後、銘酒ブラントンを瓶詰めするラインがある建物に移動しました。 ブラントンとは厳しいチェックを受けてパスした8年貯蔵された樽から瓶詰めされたシングルバレルのバーボンで、 手書きのラベル及び蓋に施されたケンタッキーダービーを髣髴させる8種類のボトルトップが特徴のお酒です。 上記写真の場所で、6人の職人が1本づつ手作業で瓶詰め及び包装までの作業をするそうです。 ブラントンの瓶詰め工程です。 1度に6本の瓶詰め作業ができるらしく、 正直この数の少なさに軽く衝撃を受けました。 ブラントンの瓶の封詰め作業の展示です。 実際のラインは無人でストップされていた上、肝心のボトルも空でしたが、 1本1本丁寧に施されている様子が誰の目にも分かるようにディスプレイされていました。 ラベル付けや箱詰めも1つづつ手作業で行われている模様です。 この日は週末だったので、残念ながら実際の作業工程は見られなかったのですが、 パンフレットを見ると、平日は6人の職人の実際の瓶詰め作業が見学できるらしいです。 ブラントンの品質管理部門です。 小さな机がひとつだけで何とも愛らしくほっこりしました(笑)。 ツアーの最後にはもちろん試飲もありますよ!!! ここでは全部で5種類のお酒が紹介されました!!! まずはユニークなところでは、小麦から作られて10回蒸留したという、 WHEATLEY VODKAというウオッカと、 あとはとうもろこし、ライ、大麦麦芽で作られたWHITE DOG MASH 1という、 これまた無色透明なウィスキーが試飲可能でした。 余談ですがなぜ市販のバーボンに美しい琥珀色が付いているかというと、 製造過程の途中で樽に入れて熟成する際、まずはその樽の内部を焦がしてキャラメライズさせるからなのだそうです。 何でもその色や香りが無色透明な原酒に移ってより深く落ち着いた味わいを産み出すのだとか。 うわー、なんてロマンティックな現象なのでしょう!!! そして有色のバーボンは、8年物と10年物の2種類が紹介されました。 試飲は上記4種類のうちの2種類まで可能です。 でもこの後、残念ながらカメラに収めるのを忘れてしまったのですが、 Bourbon Creamというバーボン風味のクリームのとても甘いリキュールも提供され、 これはお酒が飲めない人以外全員が自由に飲めるシステムになっていました。 (ちなみにこのリキュールは、器に注がれたと同時にそこにいる全員が手を伸ばして殺到するという大変な人気振りでした・笑。) 私達はお互い協力して、全てのお酒をテイスティングしてみたのですが、 お互いの意見交換及び厳しい協議&掏り合わせの結果(笑)、 上記写真2枚目左に写っているEagle Rare 10 Years Oldと、 大人気だったBourbon Creamの合計2本を購入して帰路に着きました。 この蒸留所は”World's Most Award-Winning Distillery"というタイトルも獲得していて、 名ウィスキー/バーボンの生産地という事で世界中にその名を轟かせているらしく、 ツアー客の中には世界各国から足を伸ばしてきた人も沢山いらっしゃいました。 ちなみに私がいま住んでいるケンタッキー州ルイビルからは車で1時間ほどの距離で、 道順もすごくシンプルなので特に迷わずに到着しました。 何はともあれ、酒好きの私にとっては大変勉強になり、 また試飲も出来て(←これはとっても大事ですよw!)とても楽しめたツアーでした。 ケンタッキー州で無料でケンタッキーバーボンについて学べ且つ試飲ができる素晴らしい蒸留所はこちら。 BUFFALO TRACE DISTILLERY 113 GREAT BUFFALO TRACE, FRANKFORT, KY 40601 1-866-729-3722 www.buffalotracedistillery.com
by japolska
| 2017-04-05 08:52
| アメリカ
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