じゃポルスカ楽描帳

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2017年 03月 21日

ポーランドに関する本を読む 15

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グリーンピース出版会編訳”戦争と子供”読了しました。

これは上記副タイトルにも示されている通り、
1939年から1945年までのポーランドの受難の歴史の詳細及び、
当時の子供達が書いた絵や作文、手紙などを集めた1冊です。



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本の間にこのようなチケットの半券が挟まっていました。
おそらく最初にこの本を手に入れた方は、
こちらの展示会場にて購入されたのだと想像します。



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中には戦争の現実を鮮明に収めた生々しい写真や、
子供の目線から描かれた当時の様子を表した絵やイラスト、
そして涙なくては読めないような体験文がぎっしりと詰まっていました。


読み進めるにつれしみじみと、
子供にこんな悲しい絵や切ない文章を書かせてしまうような大人達(=この場合は主にナチス)は、
例え彼らが自分たちのしている事をどんなに正当化しようとしても、
この世の中に一片たりとも存在しない方がはるかにマシだと、
やり場のない怒りや哀しみの感情と共に腹の底から思いました。


と同時に、当時のポーランド国内全域の水面下でポーランド人の大人達が当然のように持っていた、
どんな状況下でも可能な限り子供達に学ぶ場を作り教育を与えようとする「秘密教育」という概念の存在の強さや、
ポーランドを心から愛しながらも残念ながら戦火に巻き込まれ亡くなってしまった、
この本に寄稿したポーランド人の子供達の保護者や教師達の誇り高い精神に私は深い感動を覚えました。


読むのに多少勇気が要る内容ではありましたが、
読んで絶対に損はない、というか、むしろ読むべき価値があった1冊でした。


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by japolska | 2017-03-21 08:04 | Wonderful Books | Comments(0)


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