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じゃポルスカ楽描帳

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2017年 03月 07日

アメリカで三升漬けを作ってみる


先日、ある本を読んでいたら、←この本については記事の後半で紹介させて頂きます。
三升漬けという発酵調味料?みたいなものが紹介されていて、
読んでみたらすごく美味しそうだったので、日曜日に自宅で作ってみました。


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ちょうど三升漬けの話を読んだ次の日、近所のスーパーに行ったら、
青ナンバン(青唐辛子)的なものが見切り品のコーナーで1袋@$0.99で販売されていたのを発見。





「か、彼らは、私に出逢って三升漬けになるために、

じっとここで待っていてくれたに違いない(T_T)!!!


このいたいけでけなげな彼らを置いて店を出ることなんて、

そんな冷たいことは私にはできない!!!」






という事で、迷わず購入(笑)←はいええ最近自分でも色々とおかしいということは十分自覚しておりまする(笑)。



アメリカで三升漬けを作ってみる_e0070787_00031561.jpg



袋を開けてみると結構入っていました。
ちょっとしわが寄っていたり熟成が進みかけているものもありましたが、






安いんだから文句は言いません 
 どれも個性溢れる可愛い子ばかり♪






なので私は、そんな細かいことは気にしません(笑)!!!





というかむしろ、この運命的な出逢いに心から感謝し、
愛情を込めて調理させて頂きます!!!




アメリカで三升漬けを作ってみる_e0070787_00113621.jpg



本を参考にしたり、またインターネットでレシピを検索してみると、
三升漬けを作るのに必要な材料は、



・青ナンバン(青唐辛子)

・麹

・醤油




だけらしいので、
自宅にあった減塩醤油と乾燥麹を使用してみました。



ちなみに減塩醤油はChoi's Supermarketで以前に購入したもので、
健康のためにいつもこれを買ってはいるものの、
やはりそのまま使用するのにはちょっと味気ない感じがするので、
我が家ではいつもこれを瓶に小分けにして、
その度に小さい大蒜や昆布の欠片などを漬け込み、
新たなコクや風味をつけてから料理に利用しています。



アメリカで三升漬けを作ってみる_e0070787_00171244.jpg



また乾燥麹は里帰りした時に、上記のお店から、
インターネットを使って1袋取り寄せておいたものです。
送料込みでも確か1000円もしなかったと思います。



日本からアメリカに戻ってくる際は、できるだけ荷物を軽くしておきたいので、
調味料や食材等はできるだけ乾燥しているものを選んでいます。
長期保存も可能な日本からの乾物はいつもこちらの台所で大活躍してくれています。
というか日本の味に飢えた時の私の大きな心の支えです(涙)。



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詳しい作り方を確認してみると、どうやら、



・刻んだ青ナンバン(青唐辛子)

・麹

・醤油




全て1:1:1の割合で混ぜ
あとは熱湯消毒した瓶やビニール袋に入れて、
室内や冷暗所で2週間から1ヶ月程熟成させれば完成
らしいです。
そして熟成後は冷蔵庫で2~3年保存が可能とのことなので、
おそらく1回作ると、かなり長い間楽しめる調味料みたいです。




という訳で購入済みの青ナンバンもどきを刻んだのですが・・・。







「・・・・・・・ぐおおおお!!!」








青ナンバンもどきを刻んでいるうちに、
カプサイシンの影響
でしょうか、
次第にに手先がちりちりと痛くなり、
また気が付くとじんわりと涙目になり、
かなりキビシイ作業モードに!!!
その上青ナンバンもどき自体に微妙に弾力があり、
包丁では結構刻みづらい事が判明(T_T)!!!






気が付くと台所でひとり阿鼻叫喚の地獄絵図が勃発しておりました・・・(涙)。
(↑)つーか一般常識を持ち合わせているはずの齢40を過ぎた人間がやる行動とはとても思えない事にある意味別の涙が流れました・・・。






・・・えーという訳で、残念ながら無防備状態で青ナンバンもどきと対決することは、
ある意味”死”に直結しかねないことが今回の経験で分かりましたので、





急遽作戦を変更致しました!!



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じゃーん!これぞ文明の懐刀ミキサー様です!!!



今回はこれに件の青ナンバンもどき軍団を入れて、
醤油をひたひたになるまで入れ、
青ナンバンもどきがあまり粉々にならないよう、
様子を見ながら攪拌してみました。
おかげでかなりいい感じで青ナンバンもどき達を小さくするのに成功しました!!!やったー!!!



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攪拌後の醤油と青ナンバンもどきに乾燥麹を入れたところです。
生まれて初めて乾燥麹なるものを使ってみたので、





果たして本当にこの麹を乾燥したまま入れていいのだろうか?






という疑問も、心の中にものすごく渦巻きましたが、



でもネットでもそのように作る方法が紹介されていたので、
今回はこれ以上あまり深く考えず、このまま進めていくことにしました。
(まあ醤油を吸い込めば”乾燥”麹じゃなくなるしね・・。)



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ボールの中で乾燥麹を混ぜた後のお姿です。
こうなると何だか美味しそうな”漬けダレ”みたいな感じになってきましたね!



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上記のボールの中の漬けダレもどきを、
熱湯消毒した空き瓶に入れてみました。



レシピを読むとこの先発酵が続いてガスが出る、とのことなので、
蓋は軽く締めて、発生したガスが抜けるような状態で、
地下室の冷暗所でしばらく保存をしておくことにしました。



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こちらはビニール袋にいれたもの。
これは比較的暖かい食卓において、
早めに熟成させてみることにしました。



冷暗所だと1ヶ月程かかる熟成が、
室温だと2週間程で熟成が終わるそうです。
また熟成していく内に、ビニール袋にガスが溜まっていき、
だんだん膨らんでいくのだとか。



ちなみにちょっとだけ味見をしてみたのですが、
すでに乾燥麹は醤油のおかげか、結構柔らかくなっていました。
青ナンバンもどきを浸した減塩醤油もぴりっとしていて、
減塩醤油そのままの味よりもずっと魅力的になっていました。
この味に麹のマイルドさが加わるのかなー。
いやーちょっと味の想像がつきませんが、
でも絶対に美味しくなる組み合わせだという事は、
典型B型の野生の本能が既に確信しているので大丈夫です(笑)!!!



実際に食べられるのは1ヵ月後ぐらいになるかもしれませんが、
これを使って”ごはんのおとも”を作るのが今からとても楽しみです。
↑あああああ”ごはんのおとも”!!!なんて美しい響きなんでしょう!!!白いごはんに味の濃い和の味、最高です!!!



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今回この三升漬けを作るきっかけになったのは、
1月に日本から持ち帰ってきたこちらのコンビ二本です。



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この中に、旭川ラーメンと共に、
三升漬けについて詳しく紹介して下さっている漫画家さんがいらっしゃいました。




調べてみるとこの三升漬けは、今現在私の中で最新のトレンド発信地である、
 




北海道!!!





・・・及び東北地方の郷土料理とのことで、
ごはんのおかずにも、また調味料にも、そして酒の肴にも使える、
まさに食卓のオールラウンドプレイヤーらしいです。素晴らしい(号泣)!!!



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そして心配されるその辛さですが、
上記表記にもあるように、辛いものが苦手なはずの子供にも食べられるくらいの、




というより、むしろ 子供さえも夢中になってしまうしまうくらいの美味しさ らしいので、




作り方にもよるかもしれませんが、きっと思ったほどは辛くはないのかもしれません。
(イメージ的には食べるラー油、という感じでしょうか。)



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ちなみに作り方と出来上がりの利用方法、
そして発酵の様子と食べ方等はこのような感じらしいです。






「・・・・・・・・・・・・・・・・・。」






ああもう今すぐ手作りの三升漬けが食べたいぃぃぃぃぃ(号泣)!!!
つーか、これは一体何という拷問名の仕打ちですかぁぁぁぁぁ!!!







・・・という訳で、しばらくは、






”美味しい和の味のお預け♪蛇の生殺し状態♪(拘束期間:1ヶ月)” 






という拷問名が付いた時間を耐えていかなければいけない、
ちょっと発狂寸前のワタクシではありますが(涙)、
上記の自家製三升漬けが完成し、実食までたどり着きましたら、
またこちらにその様子及び感想等を掲載したいと思います。

ブログテーマ:夏本番に向けて元気になる夏野菜&フルーツを使った美味しい料理

by japolska | 2017-03-07 10:51 | 世界のテーブルから


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