2017年 03月 28日
こちらアメリカ・ケンタッキー州ルイビルも、 だいぶ寒さが和らいで、春に近づいてきました。 昨日久しぶりに近所を散歩したら、 キツツキによって無数に穴が開けられた木を見つけました。 おそらく相当古い木で、中にキツツキのご馳走の虫が沢山いるのか、
見上げてみるとかなり上の方まで上記のような穴がびっしりと開けられていました。 このような木を見るのは初めてでしたが、 意外にも真っ直ぐ横に規則的に開けられた穴に、 何か数学めいたものを感じ、ちょっと感心してしまいました。 #
by japolska
| 2017-03-28 08:49
| アメリカ
2017年 03月 24日
宗美智子/橋田壽賀子氏著”おしん”読了しました。 こちらは言わずと知れた超有名な作品で、 日本ならずとも世界中をも涙の渦に巻き込んだ感動の大河物語なのですが、 残念ながら私は今までテレビで観た事も原作を読んだ事もなかったので、 まずは導入編ということで漫画で購入してみたら・・・、 ええもうすっごくよかったです(T_T)。 つーか、今まで何でこんな素晴らしい作品を知っていながらも、 なぜあえて自分から一歩足を踏み出さなかったのかと、 相変わらずも鈍くトロい自分が情けなくなりますが、 私のトレンドの波は世間で流行した時より約20~50年程遅れてやってくる という、何とも動かしがたい事実が存在しているので、 ここいら辺は色々ともう諦めることにしました(苦笑)。 でも、導入編としてこの漫画を選んだのは大正解でした。 まず宗美智子氏が描かれた絵柄がすごく物語に合っていたし、 何と言ってもすらすらと読みやすく短時間であらすじが理解できましたので、 同じく既に購入済みの小説版の方もより読みやすくなりそうです。 ほんの少し先の小さなお楽しみを作る事ができました。 (↑)ぶっちゃけて言いますと近い未来の自分にプチご褒美的なものを用意するこのような行動は、 心に隙間が出来やすい長期海外生活において非常に大事だと個人的には思っています・・・。 これに関するお話は自分自身の経験及び目撃談も併せてまたいつか。 上記漫画を読みながら、おしんの性格や生い立ちをなぞっていく内に、 既に読了済みの船山馨氏の大河小説”石狩平野”を思い出しました。 こちらの本にもおしんとそっくりな少女・鶴代が登場します。 おしんと鶴代に共通する状況及び性格はこんな感じです。 ・非常に貧しい家に生まれ育つ。なので小さい頃から奉公先で働く事に。 ・子供でも大変な働き者。止まることなくいつも働いている。その為に奉公先から重宝がられる。 ・どんなに過酷な状況下でも強い忍耐を持ち、困難を乗り越えながら自分の道を見つけ、迷うことなくしっかりと生き抜いていく。 ・自分自身の中に正しい善悪の判断基準を持ち、尚且つ自分が主張すべき意見もきちんと持ち合わせている。主張すべき時には例えその場の絶対的権力者に対してもその意見を述べることを恐れない。 ・誠意を持って人に接する正直者。周りの人たちへの感謝を忘れない。 上記状況及び性格もさることながら、 おしんも鶴代も同じ明治時代の生まれで、 しかも幼い頃に戦争の時期を経験しているといった、 バックグラウンドが重なっているというのも、 私の中でこの2作品が何となくシンクロしてしまう理由なのかもしれません。 ”おしん”の中に、故女流歌人・与謝野晶子氏が書かれた、 ”君死にたまふことなかれ”の詩が掲載されていたので、 里中満智子氏著”昌子恋歌”を再読。 この本は与謝野晶子氏の生涯を漫画形式で紹介している作品です。 小学生の頃この本を読んで、幼いながらも大変に感動したのを覚えています。 里中満智子氏は女性漫画家の中で私が世界で一番尊敬している方です。 #
by japolska
| 2017-03-24 09:18
| Wonderful Books
2017年 03月 22日
夫がポーランド短期出張から戻ってきました。 以前こちらで(↓)、 http://japolska.exblog.jp/24396580/ 日本の抹茶キットカットに負けずとも劣らない、 ポーランドの美味しいチョコがけウエハースのお菓子のことを紹介させて頂きましたが、 それに新しいバージョンが発売された模様なので、こちらに紹介させて頂きます。 こちらが上記箱から出した状態の新製品です。 基本的に味は以前紹介したウエハース菓子と殆ど同じなのですが、 今回の代物には表面にホワイトチョコレートで、 何とも素朴で愛らしい絵とぼってりした可憐な文字が施されていました。 夫曰く、上記写真内に書かれている文字は、英訳すると、 ”Greeting from Poland(ポーランドからのご挨拶)”という意味になるそうです。 また一緒に描かれているイラストは、ワルシャワにある有名な建物を表しているのだとか。 ・・・えーと、すみません、夫はちゃんとその建物の名前を口にしてくれていたのですが、 (๑¯﹃¯๑)<前回のウエハースお菓子よりホワイトチョコの分だけ、 今までと違った味が楽しめ、より一層美味しく食べられるはず!!! ということで頭がいっぱいになったワタクシのちっこい脳みそには残念ながらインプットされませんでした(苦笑)。 ちなみに味は相変わらずとても美味しかったです。 あっさりビター&軽いけど密度の濃いサクサク感に、 更にホワイトチョコの優しい風味が加わり、とても贅沢な一品でした。 こちらのシリーズのお菓子はワルシャワ空港の免税店で購入できるそうです。 #
by japolska
| 2017-03-22 09:34
| ポーランド
2017年 03月 21日
グリーンピース出版会編訳”戦争と子供”読了しました。 これは上記副タイトルにも示されている通り、 1939年から1945年までのポーランドの受難の歴史の詳細及び、 当時の子供達が書いた絵や作文、手紙などを集めた1冊です。 本の間にこのようなチケットの半券が挟まっていました。 おそらく最初にこの本を手に入れた方は、 こちらの展示会場にて購入されたのだと想像します。 中には戦争の現実を鮮明に収めた生々しい写真や、 子供の目線から描かれた当時の様子を表した絵やイラスト、 そして涙なくては読めないような体験文がぎっしりと詰まっていました。 読み進めるにつれしみじみと、 子供にこんな悲しい絵や切ない文章を書かせてしまうような大人達(=この場合は主にナチス)は、 例え彼らが自分たちのしている事をどんなに正当化しようとしても、 この世の中に一片たりとも存在しない方がはるかにマシだと、 やり場のない怒りや哀しみの感情と共に腹の底から思いました。 と同時に、当時のポーランド国内全域の水面下でポーランド人の大人達が当然のように持っていた、 どんな状況下でも可能な限り子供達に学ぶ場を作り教育を与えようとする「秘密教育」という概念の存在の強さや、 ポーランドを心から愛しながらも残念ながら戦火に巻き込まれ亡くなってしまった、 この本に寄稿したポーランド人の子供達の保護者や教師達の誇り高い精神に私は深い感動を覚えました。 読むのに多少勇気が要る内容ではありましたが、 読んで絶対に損はない、というか、むしろ読むべき価値があった1冊でした。 #
by japolska
| 2017-03-21 08:04
| Wonderful Books
2017年 03月 16日
岡田昇氏”冬の都の物語”読了しました。 この本は主に、写真家の作者が北海道を中心に、 自然の中を色々な方向から旅及び冒険をし、 その実体験を綴ったドキュメンタリーで、 正直「北の都に定住する人々」中心のお話を勝手に想像していた自分にとっては、 残念ながら少々期待外れになってしまった1冊でした。 でも掲載されていた写真はどれも素晴らしかったです。 作者は様々な旅や冒険の中で沢山の動物の写真を撮り、 この本に掲載してくれているのですが、 どの写真も引き込まれるかのような迫力及び魅力を持っています。 私の心に一番残った内容は、 足の怪我のために徐々に衰弱していき死を目前にせざるを得なくなった鹿を、 作者がその鹿の発見時から死亡する瞬間まできちんと見届けたことを記述した章です(上記写真の左ページ参照)。 このように文章にすると残酷に響くかもしれませんが、 こういった厳しい現実も優しい言葉で誤魔化すことなく、 くっきりとその輪郭線を浮かび上がらせ、 全てを真っ直ぐにに書き残してくれた作者に心から敬意を払います。 #
by japolska
| 2017-03-16 22:51
| Wonderful Books
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ポーランド人の夫を持つ典型B型主婦の日々雑感です。もっと楽しく感じるままに。Copyright (C) 2005-2020 japolska All Rights Reserved. by japolska カレンダー
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