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じゃポルスカ楽描帳

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2017年 08月 30日

ポーランドのチーズケーキ Sernik(セルニック)

ポーランドのチーズケーキ Sernik(セルニック)_e0070787_22445517.jpg


夫がシカゴのポーリッシュコミュニティーにあるデリのお店から購入した、
ポーランドのチーズケーキ、Sernik(セルニック)です。



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蓋を開けると、中身はこんな感じです。
甘みがあっさりしていて、ちょっと酸味がきいた爽やかな味です。
ポーランド人だけでなく私達日本人の口にも合うので、
我が家ではいつも購入の度に争奪戦が勃発します(笑)。


調べてみるとベイクドチーズケーキはポーランドが発祥の地のようで、
Wikipediaではこのように紹介されていました。


******* Wikipediaより引用 *******

現在のようなベイクドチーズケーキの起源は、中世前期ポーランドのポドパレ地方にあるといわれる。トゥファルクという名の、生乳を軽く発酵して酸味のある真っ白なフレッシュチーズをふんだんに使用したチーズケーキセルニックは、ここの住民で「グラル人」と呼ばれるスラヴ系の山の民(グラルは文字通り「山の民」の意味)の郷土食であり、ポドハレ地方では現在でも各家庭のお茶菓子として日に数回も食べられている。トゥファルクを使うと酸味があるため、一般に知られるチーズケーキのようにレモン果汁などを加える必要がなく、実際にレモン果汁を加えないのが本来のレシピである。なお近年になり、人類最古のチーズがポトハレ地方周辺のポーランド南部で発見され、中東や地中海周辺であろうとされていた従来のチーズ起源説が、この大発見により根底から覆されようとしている。

******* Wikipediaより引用 終わり*******



ポーランドのチーズケーキ Sernik(セルニック)_e0070787_22481143.jpg



口にしてみると、しっとりと柔らかく落ち着いた感じのベイクドチーズケーキです。
ちなみにポーランドのチーズケーキでなくても、
アメリカで普通に売られているベイクドチーズケーキはとても美味しく、
ポーランド人の間でも大変好評です。私も大好きです(笑)。



ポーランドのチーズケーキ Sernik(セルニック)_e0070787_22523635.jpg



先日、猫井登氏が書かれた”お菓子の由来物語”という本を読了したのですが、
その中のチーズケーキのコーナーで、ポーランドのSernik(セルニック)について少し触れていました。



ポーランドのチーズケーキ Sernik(セルニック)_e0070787_22541237.jpg



この本で紹介されているお菓子はどれも非常に美味しそうで垂涎ものです(笑)。
私はこのような、それぞれの食材や料理がどこでどのようにして生まれ、また今現在までいかにして発展してきたのか、
それらの起源や由来、及び進化の過程を分かりやすく紹介してくれているような本が大好きでよく読みます。



# by japolska | 2017-08-30 09:41 | ポーランド
2017年 08月 29日

リベンジだっ!アメリカで三升漬けを作る

先日こちらで(↓)、



アメリカで三升漬けを作る ”神7”スペシャルエディション!悲しい失敗編

http://japolska.exblog.jp/25960021/



という、7種類の唐辛子及び日本からの乾燥麹や醤油を使って仕込んだ、
個人的にはスペシャルバージョンの鳴り物入りの三升漬けを、
結局は瓶消毒及び保存管理の甘さにより全て失敗させてしまった体験談を掲載させて頂きました。




えー、悲しい事件発生からそろそろ約1ヶ月が経過しようとしているのですが、




どーしてもあの三升漬けの美味しさが忘れられず(T_T)、←いやもう本当に前回の失敗は痛かったです・・・。




乾燥米麹を全て使い果してしまったので、
完璧な三升漬けは作れないかもしれないけれど、
苦い経験から得た教訓を胸に、
手元に若干残っている原材料を駆使して、
もう一度何とか三升漬けを作れないかと思い、
週末にリベンジとして再度仕込んでみました。



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今回使用したのは上記の原材料です。
唐辛子はその時に手に入れることができた最安値のものを購入し(2種類)、
使い果してしまった乾燥米麹の代用品として日本で購入して冷蔵庫に保管しておいた塩麹パックを使用しました。
醤油は前回同様、これまた日本からのしぼりたて生しょうゆを利用しました。



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今回は仕込から雑菌の進入を徹底的に防ぐため、
上記手袋を二重にはめ、未使用のビニール袋に全ての材料を入れることにしました。



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手を石鹸で綺麗に洗った後、上記手袋を装着。
唐辛子は水洗いをしてから、再度熱湯にてさっと洗い流しました。


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まな板も包丁も熱湯で消毒後、
件の唐辛子を刻んでいきます。
刻んだ唐辛子は即!左に見えるビニール袋に投入。
今回は極力雑菌の侵入経路をを防ぐため、
ミキサーで攪拌するのも避けました。


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刻んだ唐辛子に塩麹と生醤油を入れてみた状態です。
決して生塩麹や醤油をケチったわけではないのですが、
いかんせん唐辛子を買い過ぎてしまったため、唐辛子の比率がちょっと多目です。



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全ての原材料を入れて、できる限り空気を抜いた状態のビニール袋です。
生の塩麹のおかげでしょうか、もうこの段階でかなり三升漬けそのものの香りがしていました。
ビニール袋の上から、醤油と麹が全体的に行き渡るように、
色々な方向にくるくる廻したり揉んだりしたりしてできるだけ馴染ませました。
とりあえずこの状態で台所でしばらく様子見です。



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ちょっと塩麹の量が少ないかな~、という印象はぬぐえないのですが、
私の手元にはあとこの2つの塩麹しか残っておらず、
今回は精神的にも食糧事情的にも、どうしても失敗するわけにはいかないので、
まずは上記三升漬けの完成を確認後、風味等が足りなかったらこちらの塩麹を足すというプランでいきたいと思います。



# by japolska | 2017-08-29 09:38 | 海外和食事情
2017年 08月 26日

建物の出入り口付近に作られた動物の巣

建物の出入り口付近に作られた動物の巣_e0070787_23430042.jpg


ある建物の出入り口のコンクリートと土の間に作られた動物の巣です。


確実にどなたかがお住まいになられていると思うのですが、
確認しようにも手前の植え込みの棘が邪魔で、
覗くどころか近づくことすら出来ません(T_T)。


完璧なセキュリティに脱帽です(笑)。



# by japolska | 2017-08-26 10:41 | アメリカ
2017年 08月 25日

ポーランドのお菓子 Kremówka(クレムフカ)

ポーランドのお菓子 Kremówka(クレムフカ)_e0070787_22541842.jpg



夫がシカゴのポーリッシュコミュニティーから購入してきた、
ポーランドのお菓子・Kremówka(クレムフカ)です。



今回はなぜかポーランド出身の夫が何度も、


「これはKremówka(クレムフカ)です。」



と説明するので、すっかりその名前が頭に入ってしまったのですが、
いかんせんスペルが分からなかったので、インターネットで”クレムフカ”で調べてみると、
何とWikipediaに”クレムフカ”という単語で既に登録&詳細が記載されていました。



Wikipediaより”クレムフカ”
https://ja.wikipedia.org/wiki/クレムフカ



上記写真のクレムフカは、少し日持ちがするようにでしょうか、
ホイップされたバタークリームがたっぷり入ったシロモノで、
食べてみると軽い口当たりながらも、食後はしっかりとお腹に溜まるような、
結構食べ応えがある内容になっていました。



# by japolska | 2017-08-25 09:53 | ポーランド
2017年 08月 24日

北国の人たちに関する本を読む 26

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椎名誠氏著”風の道 雲の旅”読了しました。




椎名氏は世界中を旅して、独自の視線と軽やかな文体で、
時には爆笑が起こるほど非常にユニークに、
また時には考えさせる鋭く真実を突いた幅拾い旅エッセイを書かれている作家さんで、
私は気に入ったタイトルの本が中古で安く売られているのを見つけると購入し、
「ああ、どこか旅へ出たいなぁ」と思った時に、鞄の中に入れてのんびり読み進めています。




今回この本の中には、晩秋から初冬にかけての初めての北海道での生活や、
北の寒宿で吹雪の海を眺めたり地元料理を楽しんだ等のエッセイが掲載されていましたが、
私が一番印象に残った北国関係のお話は、マイナス30度にも達するシベリアの街・イルクーツクでのある出来事でした。




北国の家の中というのはTシャツ1枚で過ごせる程暖かく快適な温度が保たれているそうなのですが、
そんな部屋の中にいるとどうしても乾燥し、喉が渇くそうです。
しかしイルクーツクでの水というのはどこでもまずく、
またビールなどは時折電撃的にしか売り出されないらしく、
その貴重なビールにありつけるにはただひたすら偶然を待つしかなかったそうです。




そんな椎名氏と同行者の現地滞在中、幸運にもその偶然が訪れ、
1人1ダースを限度に半日だけビールの売出しがあるという情報が入ります。




貴重なビールを求めに、同行者全員を引き連れて、
ビール販売所へ駆けつけ早めに並んだ椎名氏。←うわ~、気持ちめっちゃ分かるわ~(笑)!!!
その甲斐あって椎名氏と同行者は無事1人1ダースのビールを購入。
3人で合計3ダース分のビールの入手に成功します。




「これでシベリアの長い夜も楽しく過ごせるってものだ!」
と、
大量の戦利品を目の前に喜ぶ椎名氏達ですが、
その反面、次のビールの販売日が全く予想がつかないので、
椎名氏と同行者は、その今あるビールを少しでも長くもたせようと、
3者間でそれぞれがありつける割り当て本数というものをきっちり決めて、
全員の心の中で自然発生する「もっと呑みたい!」という欲望を無理矢理抑え、
毎日少しづつ大事に消費していくという節約作戦を取っていたそうなのでですが、
無情にもある日突然、3人全員が同時に猛烈な下痢に襲われてしまうという事件が発生します!!!




そのひどい下痢の原因は、何とよりにもよって、
虎の子のように大事にとっておいたビールだったそうです・・・。




後で確認してみると、当時のロシアのビールは、よその国のビールの製造法と違って、
熱による殺菌消毒も微生物の濾過も何もしていないシロモノで、
長く置いておくと腐ってしまうような内容だったのだとか・・・。
しかもかなり大雑把に注入していたそうで、瓶によって入っている分量がまちまちだった事も、
椎名氏は文中で紹介して下さっていました。
(余談ですが私がエジプトで飲んだ国産のステラビールもこんな感じでした。お腹を壊さなかったのが唯一の救いです・・・。)





そしてそのひどい下痢の原因がビールだと分かった椎名氏達一行は、
泣く泣く半分以上のビールを捨てたのだそうです・・・(涙)。





な、何と切ないお話なのでしょうか・・・(T_T)。






自分に降りかからなかった不幸とはいえ、
これは酒呑みにとっては、涙なくては読めない経験談ですよ・・・(涙)。





私には椎名氏達が泣く泣くビールを捨てた時の、
身を切られるようなもったいない感や、
世界の終わりのような絶望的な悲しみが、
まるで手に取るように分かります(T_T)!!!





それにしても、本来ならば、長期保存が目的で作られた瓶詰めのビールの中身が腐るという、
我々の想像を遥かに超え、また常識をも斜めにぶち破りどこまでも突き抜けていく彼らの国は、
安全品質100%保証の国から来た日本人の私から見ると、 





やっぱりヤツらは、おそロシア!!!





の一言しか出てきません(苦笑)。(↑)つーか今回もこれを言いたかっただけです(笑)。




なにはともあれ、今回の椎名氏のエッセイを読んで、
個人的に以下の事を学びました。




手に入れた酒は、
いじましくいつまでも取っておかないで、
潔くとっとと呑んでおけ!!!







こちらの教訓を胸に、2017年の秋から冬にかけての明るく健全な飲酒生活も、
更に充実した素晴らしい内容にしていきたいと思います。


# by japolska | 2017-08-24 10:34 | Wonderful Books