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2017年 06月 27日

北国の人たちに関する本を読む 18

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日本だとまだ夏というにはまだ若干早い感じがしますが、
こちらアメリカでは既に学校では夏休みに突入していて、
職場ではバケーションを取る同僚もちらほら出始めています。



とはいえ私はこの季節、特に休暇を取る予定もなければ、
どこか見知らぬ場所へ行きたいという気持ちも、
何か新しい事を始めたいという夢も全く無い上、
夏は普段よりも若干自分の時間が取れるので、
外出先の隙間時間を使ってひたすら本を読むか、
帰宅後は自宅の地下室でYoutubeを観ながら、
ひとり趣味の作業に没頭する事を何よりの楽しみとして生きています。



という訳で、週末、佐々木譲氏著”五稜郭残党伝”読了しました。



こちらの本も、アメリカ・ケンタッキー州ルイビル市内で、
日本語書籍が豊富な某図書館から無料♪で借りる事ができました。
本当に全ての関係者の方々に大感謝です(T_T)!!!



なぜ数ある書籍の中からこの本を手にとってみたかというと、
題名に”五稜郭”という、私が今はまりにはまっている北海道関係の言葉を見つけることができたというのと、
中身をぺらぺらっと捲ってみると、





蝦夷地





やら





アイヌ





やら





軍服姿の兵士





やら





漁場狩場





などなど、





とにかく今現在が私がめちゃくちゃ愛してやまない青年漫画、野田サトル氏著の、







ゴールデンカムイ!!!






に関連する言葉がてんこ盛り詰まっておりまして(笑)。





気が付くと裏表紙に入っていた図書カードに自分の名前を記載&提出し、
無事借りれた本を、まるで産まれたてほやほやの卵を抱くかのようにして、
大事に大事に家まで持ってかえって来ることに成功致しました!!! ←※注意:この手続き方法は正しいけれど、行動や態度はアヤシイ人物そのものです。




実際の内容は、まさにゴールデンカムイのスピンオフ編みたいな感じでした。
明治2年に、榎本武揚を総大将にした旧幕府軍に所属していた2人の兵士が、
新政府軍の目を潜り抜け、降伏直前の戦地・五稜郭より脱走し、蝦夷奥地へと逃げ込んでいきます。
脱走兵の存在に気が付いた新政府軍は、反抗勢力の徹底撲滅を理由に彼らを始末する為、
本土より指揮官を呼び寄せ、また騎馬軍団が編成され、2人の消息を執拗に追いかけます。
脱走兵の2人は逃亡途中、アイヌの少年少女に出逢い、行動を共にする事に。
彼らは道すがらに、本土から移住してきた和人たちに迫害されているアイヌ民族や、
蝦夷地での様々な利権を支配している和人の集団、そして深い森の奥に静かに住む老年の猟師など、
当時現地で生活していた様々な人達と出逢います。
そして彼らの今ある状況やそれぞれの事情に触れながらも、
時に彼らから親切を受けたり、逆に自分達から施しを与えたりといった暖かい交流の傍ら、
残念ながら彼らの首に賞金がかけられていたために発生する、相手側からの裏切りや拒絶等も体験しつつ、
前人未到の土地まで辿りつく為に非常に苦労に苦労を重ねて前に進んでいくのですが・・・。
という感じの、まさに明治時代の開拓期をドンピシャに描写したお話だったので、
私の好奇心は嫌が応にも無性に掻き立てられ、思わず夢中で読んでしまいました(笑)。




とにかく、非常に面白かったです。
本っ当にくどくて申し訳ないですが(笑)、この作品内の全ての登場人物が、
ゴールデンカムイに出てくるキャラクターとぴったり重ね合わせる事ができるので、





(つ﹏<。) < うぇぇぇぇーん!!!はやくゴールデンカムイの最新刊が読みたいよぉ!!!







と、ワタクシの心の中で泣きじゃくっていたゴールデンカムイへの熱望が、
この本のおかげでだいぶかなりものすごくめちゃくちゃ慰められました(笑)。
読了後は今までにないくらいの満足感を得る事ができました。




特に個人的には、決して大きな声では言えないのですが、
私がゴールデンカムイの中で超超超気に入っている、
孤高の敏腕スナイパー・尾形百之助というキャラクターにそっくり人物が、
この作品内では名木野勇作という名前で登場していたので、





名木野氏が登場するたび、
私の心はときめきまくり、
彼が当時の銃を発砲し、
狙った的に見事命中するたび、
私のハートも射抜かれまくり、
まさに悶絶死寸前!!!という有様なのでした(笑)!!!






という訳で、私の2017年の夏の最新トレンドは、





明治時代の敏腕スナイパー!!!







に無事決定とあいなりました(笑)。←ワタクシ行き着くとこまで行ったのね・・・(笑)。でも素敵な本に出会えて心から幸せです。







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本の図書カードが入っていたポケットには、
以前の持ち主からと思われる素敵なメッセージが、
これまた愛らしい鳥のしおりの裏に書かれていました。
こういうの本当に大好きです。


何はともあれ、これに似た本にまた出逢えるよう、
自分で自分に心から祈っています(笑)。



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# by japolska | 2017-06-27 10:47 | Wonderful Books | Comments(0)
2017年 06月 25日

アメリカでミニサイズの柿もどきの実を拾う

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散歩の途中、日本の柿にそっくりの実を見つけました。

サイズはかなり小さく、また葉っぱの形も本物の柿のそれとはちょっと違うのですが、
未熟な実ながらも、果実部分の質感やヘタの様子などは、
私が小さい頃から実家の庭になっていた柿とかなり似通っていました。

秋になったら色づいて食べられることを祈ります(笑)。





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# by japolska | 2017-06-25 22:59 | アメリカ | Comments(0)
2017年 06月 23日

アメリカ・ケンタッキー州ルイビルにてワインをお得に大人買いする方法について 旅立ち編

先日こちらで(↓)



アメリカ・ケンタッキー州ルイビルにてワインをお得に大人買いする方法について 自分の購入方針編

http://japolska.exblog.jp/25847515/



アメリカ・ケンタッキー州ルイビルにて、
私が大好きな赤ワインを、可能な限り底値で買うチャンスに出逢えた事について、
私の赤ワインへの愛情と共に(笑)簡単に紹介させて頂きました。




今回からは、私が一体どこで、またどれだけの割引率で購入できたか、
その詳しい経緯について少しづつご紹介させて頂こうと思います。



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まず今回私が赤ワインを購入した場所は、
ルイビル市内のあちこちに拠点を構えるスーパーマーケット・Krogerの、
ワインやスピリッツなどのお酒を扱うちょっとした別店舗(と言うのか?)のエリアです。



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通常このお店では、特にキャンペーン等を開催していなくても、
750ml以上のワインを6本以上購入すれば、
いつでも自動的に10%値引きしてくれるのですが、
時々、上記のチラシ内に記載されているように、
”4日間限定”という日数の制限を設けて、
750ml以上のワインを6本以上購入したら20%引き♪という特別セールを開催してくれるのです。



実は去年まではこの20%の特別セールは、私の行動範囲にあるKrogerでは、
この特別セールを行うだいぶ前から、通常商品を扱う本店舗に入った入り口付近で、
ワインの空箱を積み上げ 「この4日間に20%引きのセールをやるよ!」 と、
本店舗に訪れる顧客の誰にもすぐ分かるように、割と大々的に知らせてくれていたのですが、
今年からはなぜかそういった事は一切しなくなり(涙)、
私も今回は本店舗の入り口付近に積まれてあるチラシをたまたま見て知りました。←普段はチラシなんて全然見ない。だからラッキーでした!!!
なので、もしかしたら上記のチラシ内の期間以前にも、私が気が付かなかっただけで、
既にこういう20%引きのセールが行われていたのかもしれません。



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ちなみに他のKrogerの別店舗の店先では、
上記のような看板が掲げられていました。
この店舗では通常商品を扱う本店舗とお酒を扱う別店舗が結構離れているので、
分かりやすいようにこのような看板を立ててくれたのだと思いますが、
これはかなり良心的な配慮だと思いました。



私が今回Krogerから受けられたワインへの値引率は、
いつもの10%引きにプラス、期間限定で更に10%引きという、合計で20%引きだったのですが、
実は今回私は、あるちょっとした裏技(という程でもないですが・・・たまたま運が良かっただけです)を使い、
上記の20%の割引にプラス、更なるキャッシュバックを受ける機会に恵まれたのです(T_T)!!!



(次回へ続く)

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# by japolska | 2017-06-23 09:21 | アメリカ | Comments(0)
2017年 06月 22日

アメリカ・ケンタッキー州ルイビルにてワインをお得に大人買いする方法について きっかけ編 その2

先日こちらで(↓)



アメリカ・ケンタッキー州ルイビルにてワインをお得に大人買いする方法について 自分の購入方針編

http://japolska.exblog.jp/25847515/




アメリカ・ケンタッキー州ルイビルにて、

私が大好きな赤ワインを、可能な限り底値で買うチャンスに出逢えた事について、

私の赤ワインへの愛情と共に(笑)簡単に紹介させて頂きました。






えー、具体的な底値情報に入る前に、今度は、





現役バリバリ&倹約ロード驀進中のセコビッチの私が、

自分好みの長期保存可能な食品系が底値になっていると、

なぜ大人買い/まとめ買いしないと気が済まないのか?





これについても軽く検証していきたいと思います。




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私が底値のタイミングで大量買いをする習慣がついたのは、

工藤久代氏著”ワルシャワ貧乏物語”からの一節を読んだからです。




この本は私の海外生活におけるバイブルでして、

数ある本の中で私が何よりも大切にしている1冊です。

(※この本の内容の詳細についてはこちらから → http://japolska.exblog.jp/5419454/)




この中で工藤氏は、”アダマスク織り(安売り)”という章の中で、

まずはポーランド人がいかに”質の良い睡眠”を大切にしているかという事を紹介してくれています。




そしてその質の良い睡眠を手に入れる為に彼らは、

パジャマやシーツ、枕カバーなど、睡眠時に自分の身を包んでくれる寝具について、

その質や素材に関して並々ならぬこだわりを持っていた事や、

またその当時のポーランド女性は、なんとそれらの寝具を自分達で縫っていて、

それらの材料の入手は、白い布のケルマシ(安売り)にて購入していたという事を、

当時のポーランドでの様々な布事情と共に説明してくださっていました。




工藤氏の当時の経験談によると、クリスマス後の一番寒い1月の末頃に、

白い布"だけ"の値下げ大売出しがあったそうです。

なぜこんな季節に白色の布地の安売りがあるのかは不明なのですが、

工藤氏曰く、おそらくこれから訪れる春を前にして、

保管中に発生してしまった黄ばみや汚れ等の問題が発見されやすい白地の布を、

うんと値段を下げる事で在庫を一掃するのが目的なのでは、とのことでした。




そして工藤氏は同時に、そのケルマシというセールでの彼女の隣人の買物ぶりを見て、

やりくりの上手なポーランド主婦というものは、これ以上無いという底値のタイミングにて、

思い切って10メートルや20メートルの布地を、ぽん、と買う度胸があるものだということを、

実地教育にて教わった、とも綴ってくださっています。




またこの章を最後まで読み進めていくと、当時、社会主義国であったポーランドでは、

今の私達が住む資本主義国のように、例えば店によって値段が違っていたり、

顧客を惹きつける為の価格競争というものは一切存在せず、

全ての店が同じ物を同じ価格で販売していたそうです。

なので彼らが出逢うことが出来る唯一の安売りのチャンスは、

このケルマシでありまたオカジア(ケルマシとほぼ同じらしい)だけだったのだとか。




しかも当時のポーランドでは、チラシや広告で事前に知らされる情報という物は皆無だったので、

このケルマシでの経験後、彼女は外出時に、

市内の目抜きデパート等でこれに似た大安売りを見つけると、

「このチャンスを決して逃してはならぬ!」とばかりに、

ついつい自分に関係ない物まで余計に買い込んだ、という、

何とも微笑ましいエピソードまで紹介してくださっていました。

(この他にも工藤氏は、またとない機会に出逢ったら、

お財布事情も気にせずに色々な生活必需品を大量購入した話を沢山書いてくださっています。

とにかくどの買い物にも全く迷いが見られないので、読んでいて心の底からすかっ☆としますw。)




・・・まあ、私の場合、大変豊かな時代の資本主義国に住んでいて、

底値のチャンスなど、当時の彼らに比べたら、

それこそいくらでも巡り合えるのは十分承知なのですが(笑)。←しかも買っているものは布でなくて食料品や嗜好品だしw




それでも、今までに経験した事がないような、

底値のチャンスに出逢えた事を体が感じ取ってしまうと、

無意識のうちにこの工藤氏の話が脳裏をかすめるのか、

ついついその場で大人買い/まとめ買いをやらかしてしまうのです・・・。

あとは・・・アメリカでの買い物時の強力な助っ人・クレジットカードの存在も、

ある意味この習慣の後押しをしているよな・・・とも思います(汗)。




とまあ、こんな風に、ふと我に返ってしまうと、

うじうじ&いじいじ&ぐだぐだと気にしてしまう小心者ではあるのですが、、、





それでも!!!





当時のポーランド人が、自宅での”質の良い睡眠”を何より大切にしてきたように、

アメリカに住む日本人の私も、自宅での”質の良い食事”を何よりも大切にしていきたいのです(笑)。





そして更にしつこいですが、それはなぜかというと!!!





自分が食べる事が大好きという理由の他にも、

もっと大きくて切実で露骨な理由として、





アメリカの外食は内容の割りにメチャクチャ高いからです(T_T)!!!

(↑)ここに比べたら日本での外食なんて超天国です。アメリカは原材料や人件費に関しては日本よりも安く押さえられそうな国なのになぜこんなにも高くつくのか・・・本当に謎です。


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# by japolska | 2017-06-22 09:31 | アメリカ | Comments(0)
2017年 06月 20日

アメリカ・ケンタッキー州ルイビルにてワインをお得に大人買いする方法について きっかけ編 その1


***お詫び:今回の記事は前半部分の改行の仕方がおかしいです(涙)。頑張りましたがどうしても修正できませんでした。違和感のあるレイアウトでお送りする事をお詫び申し上げます。***




先日こちらで(↓)



アメリカ・ケンタッキー州ルイビルにてワインをお得に大人買いする方法について 自分の購入方針編

http://japolska.exblog.jp/25847515/




アメリカ・ケンタッキー州ルイビルにて、

私が大好きな赤ワインを、可能な限り底値で買うチャンスに出逢えた事について、

私の赤ワインへの愛情と共に(笑)簡単に紹介させて頂きました。




えー、具体的な底値情報に入る前に、



果物を食べる事に殆ど興味のない私が、

葡萄を大量に使う赤ワインになぜこれ程こだわるようになったのか。




について軽く検証していきたいと思います。



上記疑問に関しては、もちろん、

「赤ワインの味自体が自分の好みに合っている」と、

そのものずばりの答えで片付ければ、この疑問は簡単に解決することは出来ますが、

上記の答え以外にも、私が赤ワインを何よりも愛するようになった、

もしかしたら自分でも気が付いていない何か別の理由もあるのではないかと思い、

ずっとそのことについてぼんやりと考えていたんですが・・・。



先日読んだ本の中で、私の心の中のぽっかり開いたスペースに、

まるでなくしたパズルのピースが見つかって、

それをぴっちりはめ込んだかのような感覚が得られるような、

それらしい理由のひとつが掲載されていて、私は非常に感動を覚えました。



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それがこちらの本、影山直美氏著”湘南いそいそ家呑み日記”からのご紹介です。
こちらの本では、影山先生がご自分のお酒に関する楽しまれ方を、
とっても可愛らしいイラストエッセイとして紹介して下さっています。


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この中で影山先生は、上記のような内容の話をしてくださっています。




私はここの部分を読んで、大変、大変共感を覚えました(T_T)!!!




遠い記憶を辿っていくと、確かに小さい頃に読んだ童話”赤ずきん”などの物語の中でも、
例えば、病気のおばあさんへのお見舞い品として”ぶどう酒”なるものが出てきていました。
その分かりやすくも自分の生活圏内にない名称の響きに、
何となく見知らぬ遠い外国の人々の普段の生活の一部分を感じるのと同時に、
自分ではまだ呑めないお酒というシロモノにも関わらず、
これはきっと完熟した葡萄を搾って作った大変濃厚で美味しい飲み物に違いないと、
まだ生まれてから数年の子供だというのに、そのような事を考えていたのを思い出しました(笑)。



そしてあまりにも”ぶどう酒”というものに憧れすぎて、
機会があるたび、グレープ味のジュースを選んで飲んでいたことも同時に思い出しました。
そのジュースの色が濃い紫色であればあるほど、
”ぶどう酒”に近いものを飲めているような気がして嬉しかった事も未だにしっかりと覚えています。



今回の事を通して、幼ない頃に好きだったものや憧れていたものというものは、
普段は忘れていても、自分が潜在意識の中にずっと隠れていて、
歳を取ってから、ふとしたきっかけで、それがひょっこり顔を出してくれ、
毎日が単調になりつつある大人の人生に、思いがけない楽しさを加えてくれるのかもしれない、
と、影山先生の本を読んだ後にちょっとだけ思いました。



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# by japolska | 2017-06-20 09:13 | アメリカ | Comments(0)
2017年 06月 19日

北国の人たちに関する本を読む 18

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パール・バック著/新居格訳/中野好夫補訳”大地”読了しました。


これはアメリカで生まれ中国で育った女性作家・パールバックによる、
中国の大地に根ざして生きる人々の長編大河小説です。
この作品は「大地」「息子たち」「分裂せる家」の3部作から構成されており、
世界30か国以上で翻訳され、1938年にはノーベル文学賞も受賞した名作です。


第1部の「大地」では、まず貧民出身の王龍という農民が登場します。
彼は貧乏のどん底から、奴隷出身だけど非常に聡明な嫁をもらい、
その後あるきっかけで土地を購入するチャンスに恵まれます。
そして彼はその土地から収穫を得て、それを金に換えた後、また土地を買い増し、
最終的には一代でその地域での大地主にまで成長します。
権力、金、息子、美しく若い愛人、有り余る自由な時間など、
普通の一般人なら欲しがるであろう全ての物を手にした王龍。
しかし結局彼は自分の死ぬ間際に、本当に自分が心から愛しているのは、
種を蒔き手入れをすれば毎年実りをもたらしてくれる”土地”だという事に気が付きます。


第2部の「息子たち」では、王龍の残した3人の息子達が中心になります。
父が残した遺産を遣い、ひたすら贅沢に溺れる長男・王大に、
父が残した遺産を遣い、抜け目のない商人になる次男・王二に、
父が残した遺産に興味を持たず、家を出て軍人になる王三のそれぞれの生き方が綴られていくのですが、
結局は誰も父のように農民にならず、父・王龍が苦労して手に入れた土地もまたバラバラになってしまいます。
そして次第に物語は、最終的に王虎将軍と呼ばれるほどの軍人になった三男の人生に焦点が当てられていきます。


第3部の「分裂せる家」では、王虎(王三)の息子の王淵が登場します。
父・王虎の軍人としての生真面目さと、祖父・王龍から受け継いだ土地への愛情を受け継いだ彼は、
中国が新時代へと移り変わっていく渦中に巻き込まれ、様々な経験を積み重ねていきます。
時代の激動の流れに翻弄されつつも、その中で彼は、
新しい時代の世の中に起きる様々な事柄や人々に出逢い、
それらに接触する度に自分の中で生まれては消える説明のつかない感情等は何なのかという事と、
自分が心の底から本当に求めているの一体は何なのかを真剣に考え抜き、
新時代に対する自分なりの答えを必死に見つけようと悩み苦しみ、そしてもがきます。
そして最後には、彼が憧れ焦がれて止まない、ある素晴らしいものを手に入れたところで物語が終わります。


合計4冊の長い大河小説だったので読み終わるのに多少時間がかかりましたが、
さすがノーベル文学賞を受賞しただけあって、非常に素晴らしい作品でした。


読了後、個人的にすごく感じたことは、
この作品の中には、例えどんなに時代が移り変わっていっても、
今でも現在世界中にいる、ありとあらゆる種類の人間(※人種という意味ではありません)が登場しているという事と、
また舞台は中国というアジアの一国にも関わらず、
これまた世界中のありとあらゆる人々が持ち合わせている、全ての感情や本音が綺麗ごと抜きに書かれているという事、
そして上記内容に加え、どの人間も心の中に持ち合わせているであろう、一番醜い部分と一番綺麗な部分の両極を、
それぞれ登場人物を使って上手に対比させながら見事に物語の中に織り込ませてあったので、
読みながら私も、自分の中に存在するいろいろな感情を容赦なく揺すぶられてしまい、
時には恥ずかしい思いをしたり逆に誇らしい思いをしながらも、
それぞれの登場人物たちに大変な親近感を抱きながら読み進めることができました。
読んでいる間、ものすごく楽しかったです。


何はともあれ、私にとってこの作品は、
「私の人生の中で読まなくてはいけなかった最重要な本」
だったと、読了後しみじみ感じました。
この本に出逢えて心からよかったです。
誰にでもお勧めできる超名作ですが、ただ長いことは確かに長いので、
特に三国志が好きな方や中国に興味を持つ方だったら間違いなく楽しめる作品かな、というのが私の感想です。


ちなみにこの作品は翻訳物の上、登場人物もものすごく沢山出てくるのですが、
理解できない部分など一つもなく、また登場人物で混乱することもなく、
大変スムーズに気持ちよく読み終えることができました。
翻訳された方々のご苦労と深い配慮に心より敬意を払います。


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# by japolska | 2017-06-19 09:38 | Wonderful Books | Comments(0)
2017年 06月 17日

北国の人たちに関する本を読む 17

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柴田よしき氏著”風のベーコンサンド 高原カフェ日誌”読了しました。



これはある自然豊かな高原に一軒家カフェをオープンさせた女性の生き方を描いた物語です。
東京での仕事を辞め、エリートの夫とも離婚覚悟でこの地で再出発を果たした主人公・奈穂。
夢のカフェ経営を始めたのもつかの間、1人で全てを賄うささやかな内容の店なのに、
開店させている”だけ”でも湯水のごとく出て行く諸経費や、
新しい大手リゾートホテルの建設及び大変美味しい食材を生み出す等の魅力的な土地柄にも関わらず、
思ったより伸びない客足にうっすらとした不安を感じ、またそこから純利益を得る事がいかに難しい事や、
悩みまくった末に自分で決めた、厳しい冬の季節での営業時の思いがけない苦労など、
想像はしていたものの容赦のない現実が次々に彼女を襲っていきます。



それでも、地元再生に燃える現地の人達との温かい交流や、
全てを自分の思う通りに決められるカフェオーナーしてのやりがい、
そして地元の素晴らしい食材から調理される彼女自身のオリジナルメニューを目当てに訪れるお客さんたちに囲まれて、
奈穂は次第に自分の生きる道を踏み固め、彼女のペースで少しづつ人生を進んでいきます。
そして最後は、奈穂自身をずっと今まで苦しめ続けていた悩みの解決と共に、
新たなビジネス展開の幕開けも見せつつ、爽やかに物語が締めくくられていました。



この作者が書かれる文体自体がものすごく読みやすい上に、
自分らしい生き方を模索し悩んでいる人がこの本を読んだら、
おそらく誰でも共感できるような内容になっているので、
あっという間に物語の世界に引き込まれ読み終わってしまいました。





そしてこの本で特記すべき内容は、奈穂が心を込めて作った料理の数々です!!!





ちなみにその垂涎料理を本の帯から抜粋してみると・・・




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あああああ!!!何て美味しそうな!!!
こんなのが近所で食べられたら毎日通ってしまいますよ(笑)!!!





もうこれらのメニューの字面からしても私にとっては悶絶物だったのですが、
本の中でのこれらの料理の調理法及び提供の仕方の描写の仕方も大変見事だったので、
私はいつもお腹をぐーぐー空かせながらこの本を読み進めていました(笑)。
なので料理を作るのが好きな人や、美味しいものを食べるのが大好きな人にもお勧めの1冊です。



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柴田よしき氏の本は、これ以外に上記2冊を読みました。
この2冊もすごく読みやすくて一気に読み終えてしまいました。
「働く若い女性の葛藤と本音」が書くのがものすごく上手な作家さんだというのが私の第一印象でした。


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# by japolska | 2017-06-17 09:55 | Wonderful Books | Comments(0)
2017年 06月 16日

北国の人たちに関する本を読む 16

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岡田安彦氏訳/著”極寒シベリア 極限の記録”読了しました。



こちらの著書は1974年に発行されたもので、
作者が旧ソ連時代に、その当時の最低気温記録を持つウェルホヤンスクという町に、
これまた一番極寒の真冬の季節の1月に訪れてみた体験談と、
あとはその地域の学術的な詳細記録が記載された内容で構成されていました。



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表紙を開いた後の文章が始まる前の数ページには、
そのウェルホヤンスクで撮られた白黒写真が掲載されていたのですが、




もうこれらの写真を見ているだけでも体感温度が下がりそうです!!!




作者曰く、当時はカラーのフィルムもあり、
色付きの写真も撮れなくはなかったそうなんですが、
ウェルホヤンスクの街の気温があまりにも低いので、
まずカメラを外気中に出しておくとあっという間に壊れてしまうのだとか・・・。
またカラーフィルムより白黒フィルムの方がまだ低温に耐えられる構造になっているそうで、
そのフィルムたちもぱりぱりになって割れてダメにならないように、
細心の注意を払わなければならなかったそうです・・・。




そして作者は本文の中で、「恐るべきフェルホヤンスクの寒さ」と題した章で、
その町の様子を詳しく書き綴ってくれているのですが、




彼がこの”極寒旅行”で体験した最低気温は、氷点下62.8度で、
その当時の日本からの最新防寒衣類を何枚も着こんでも、
この寒さにはとても抵抗できなかったそうです・・・。




また彼は、非常に暖かい建物の中でたっぷりと食事を取った後、
うっかり普通にそのまま外に出てしまったところ、
眉毛や睫があっという間に真っ白に凍りつき、
そして外気に直接さらされた顔がみるみるうちに充血しだし、
危うく凍傷にかかるところだったのだとか・・・。




この他にも、その真冬の極寒の地の様子と、
そこに住む人々の並外れて強靭な体力及び日常生活の送り方が詳しく掲載されていたのですが、
常識ではとても考えられない記述ばかりで目が離せず、
息つく暇もなくあっという間に読み終わってしまいました。
ある意味初夏の蒸し暑くなり始めた季節に読むのに最適な1冊でした(笑)。





いやはや・・・それにしても1970年代はまだ旧ソ連時代でしたが、





なんともまあ、色々な意味で、おそロシア!!! 





と思わざるを得ませんでした(苦笑)。(↑ つーか、結局これが言いたかっただけなんですw。)





ちなみに私がすごく気に入った章は、
「ウェルホヤンスクの狩人」という部分でした。
この章では現地ハンターの生活について紹介してくれているのですが、
元々この町に住むヤクート人たちは基本的に狩猟民族なのですが、
その中でもハンターの職業に就いている人達というのは、
更に選り優れて寒さに強いらしく(もう想像を遥かに超えたレベルです・・・)
その当時で約400人のハンター達がソブホース員として生計を立てていたそうです。



ちなみに実際の彼らのハンターしての腕前に関しては、
経験を積んだ者のハンティング技術は非常に高く、
50メートルの距離からもわずか1センチほどの目標に命中する事が可能だったそうです。
なぜかと言うと当時、例えば、シベリアリスの場合では、
「毛皮の価値を下げないために」目標のリスの目を狙って弾をたった1発しか撃てなかったのだとか。
このようにあまりにも卓越したハンティング技術により、
スターリングラード戦線において、参戦したヤクート人の狙撃兵達は、
誰もみな寒さに異常に強く、また、狙撃率も正確無比だったため、
昼夜問わず非常に軽快で、まるで神出鬼没のごとく行動し、
またどんな遠距離からでも殆ど撃ち損じがないので、
対抗するドイツ人兵の動きをあっという間に止めるような大活躍をしたそうです。←本当にすごい!!!




また彼らは、真冬の時期に狩りに出ている間でも、
何百年にも渡って伝えられた掟を厳格に守り、
野営をしなければならない場合でも、後から来る者の事を考えて、
その野営場所を綺麗に掃除をし、食用の肉と薪だけは数人分を必ず残しておいたのだとか。




この件に関しては、ウェルホヤンスクの町長曰く、
並外れて厳しい自然の中で生きていかなくてはならない人々が、
経験の中から自然に考え出した相互扶助の精神から始まったものだと語っていたそうなんですが、
彼らのように、非常に優秀かつ大変忍耐強い上、
どんなに過酷な状況下でも他人に対しての施しを決して忘れず、
また昔からの掟にもきちんと従うような北国の人達独特の真面目な性質に、
私はいつもものすごく惹きつけられてしまうのです。



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なんて事を書いていたら、ジュード・ロウの名作、
”スターリングラード”の映画が観たくなりました!!!
懐かしいな~♪私の大好きな作品です!!!



この映画ではジュード・ロウ演じる狙撃の達人・ヴァリシが登場しているのですが、
ジュード・ロウのかっこよさだけではなく、内容的にも非常に面白いので、
敏腕スナイパーに興味がある方には花丸付きでお勧めです。

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# by japolska | 2017-06-16 09:06 | Wonderful Books | Comments(0)
2017年 06月 15日

アメリカ・ケンタッキー州ルイビルにてワインをお得に大人買いする方法について 自分の購入方針編

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私は現在アメリカ合衆国・ケンタッキー州ルイビルに在住する、
お酒と日本語の本をこよなく愛する40代の日本人女性です。




私はお酒の中では赤ワインが一番好きでして、
特に産地国や銘柄にこだわりは無いのですが、




「できれば、そこそこに美味しい赤ワインを、
できるだけ安くお得に購入したい。」




という事に関してだけは、いつも心の中でその思いは、
まるで鳴門の渦潮のごとく常に止まらずぐるぐると渦巻いており(笑)、
(※あ、あと、良質な日本語の本をいかに安くそして多く購入できるかも私の人生の最優先事項です!)





今のところ自分の中で、ひとつだけぶれずに強く決心していることは、





「もし通常よりも”かなり”お得に赤ワインを購入できる”大きな機会”があれば、

自分の人生の中でそういった出来事はこの先2度と訪れないかもしれないので、

その時は多少無理してでも
(←ここがポイント)そのチャンスを決して逃さずに、

とにかく今現在、自分の状況下における一番の”底値”で大量購入しておき、

次の大きな底値のチャンスが得られるまでの在庫をしっかりと確保しておくこと。」







なのです。  (*^∀゚)b <酒の在庫量と人生の意義は正比例します!!!イェイ☆





そしてその”大きな機会”が、先週末、
私の前にひょっこり姿を現してくれたのです(号泣)!!!




(次回へ続く)

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# by japolska | 2017-06-15 09:57 | アメリカ | Comments(0)
2017年 06月 14日

アメリカで塩レモンを作ってみる 実食編2

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自家製塩レモンを使ったパスタ料理第2弾~♪


先日近所のスーパーへ行ったら、見切り品のコーナーで、
可愛らしいビンに入ったイタリア産のバジルペーストを発見しました。


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価格が元値の半額にまで値引きされていたので、
早速味試しに1瓶購入してみました。



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使用したパスタは、これもイタリア産で、
去年の夏の終わりに1袋@$0.50までに値引きされていたのをまとめ買いしてあったものを使用。
このブランドのパスタはもちもちしていて個人的には大好きです。



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自家製塩レモンの接近写真です。
こうしてみると何かの塩辛みたいですね。
つーか、塩を入れすぎたので本当に塩辛い事は大変塩辛いです(笑)。



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上記パスタを茹で上げた後、前述のバジルペーストと塩レモンを加え、
皿に盛り付けてから庭のバジルの葉と挽きたて黒胡椒を載せたジェノベーゼパスタです。
小鉢に入っているのはミニトマトと色々ピクルスの簡単サラダです。



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今回は”OPEN KIMONO"という白ワインと一緒に頂きました。
ラベルがすごく綺麗で、値段もお手頃でした。



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裏ラベルを読むと、柔らかいピーチのアロマが楽しめるとのこと。
確かに甘い桃の香りと風味がして、でもさっぱりとして呑みやすかったです。
よく冷えたこのワインはジェノベーゼのパスタともとてもよく合いました。




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前述のバジルペーストがあまりにも味が濃くて美味しかったので、
次の日また同じスーパーに駆け込み、
棚に残っていた商品を全部購入して来てしまいました(笑)。
最初に購入した分も入れると、全部で21瓶




明らかに買いすぎです(T_T)。






自分の気に入った長期保存可能な食材が破格で売られていると、
その場にある物全てを買わないと気が済まないのは、
本当に本当に私の悪い習慣だと思います・・・でも・・・、




後悔は1ミリもしていません(笑)!!!

(↑)気にしたら負けです(笑)!!!





でも普段はCostcoで大きなプラスチックボトルに入ったバジルペーストを購入しては、
途中で駄目にしてしまうパターンも何度かあったので(そもそも2人の生活だとそれ程消費できなかった)
今回は小さい瓶に小分けした商品だし、何と言ってもバジルの比率が高く味がとても私好みだったので、
冷蔵庫でしっかり保管しつつ、また可愛いらしい瓶のリサイクルも含め、
最後まできっちり消費していきたいと思います。←と、今自分に言いきかせています(笑)!!!

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# by japolska | 2017-06-14 09:50 | 世界のテーブルから | Comments(2)