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2017年 03月 30日

北国の人たちに関する本を読む 13

青森県出身の”昭和の脱獄王”と呼ばれた、
白鳥由栄(しらとりよしえ)氏の関連本を、
続けて何冊かまとめて読みました。



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この人物に興味を持ったきっかけは、
今現在私が非常にはまっている、野田サトル氏の”ゴールデンカムイ”からです。
この作品には白鳥氏を連想させるキャラクター・白石由竹(しらいしよしたけ)という人物が登場しています。


この人物は、脱獄に対するずば抜けた才能を持ち、何度も監獄から脱獄しています。
しかし性格は短絡的なお調子者で、思慮が浅いために何度も痛い目にあっています(笑)。
けれど彼のおかげで、内容的に暗くなりがちなテーマのこの作品の各場面に、
人間らしいちょうどいい軽さと笑いが加わり、物語の魅力が2倍にも3倍にも膨らんでいます。


その後インターネットでこの作品を調べていくうちに、
作者の野田氏はそれぞれの登場人物に実在した人物をモデルとして使ったことが判明。
その中でも私が一番興味を持ったのが白石由竹のモデル・白鳥由栄氏だったので、
インターネット上の中古書店を検索し、彼に関する本を何冊か取り寄せてみました。



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まず最初に読んだのは、私が敬愛する船山馨氏の”破獄者”でした。
こちらの本は大手中古書店では手に入らなかったので、
北海道札幌市の花島書店さんから送料込みで合計@863円で購入しました。


実際のこの作品の長さは非常に短く、全部で26ページでしたが、
内容的には、収容中及び脱獄中に主人公の心の底にいつも留まっていた孤独や哀しみを、
一人称でしみじみと告白するといった形で書かれており、
私自身は脱獄した経験などはありませんが(笑)、
彼の気持ちが全て理解でき、ぽろぽろと涙が落ちました。
これを読んでますます船山先生が大好きになりました。



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次に読んだのは亡き文壇の大巨匠・吉村昭氏著の”破獄”です。
こちらはブックオフで送料込で合計@198円で購入。
この作品では”白鳥由栄”という名前は出てこず、主人公は別の名前でしたが、
白鳥氏のことについて書かれたのは間違いなさそうです。


内容的には、この作品が一番詳細に”昭和の脱獄王”に関して書かれていると思います。
ただ、主人公目線ではなく、どちらかというと刑務所目線で書かれた”記録”もしくは”資料”的な書き方なので、
主人公に対して共感できるような記述は残念ながら少なかったです。


でもこれを読むと、昭和の脱獄王が活躍した時代の刑務所事情及び日本全体の景気の様子がすごくよく分かるので、
この時代の刑務所の実情及び白鳥由栄氏の事を詳しく知りたいのなら、この本は絶対に外せないとは思います。



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最後に読んだのは斎藤充功氏の”脱獄王・白石由栄の証言”です。
こちらはネットオフで送料込みで合計@108円で購入。
こちらは全2作とはうってかわって、出所後の白鳥氏のインタビューを中心に形成されています。


ただもちろん読者にも白鳥氏の人物像及び脱獄の軌跡が理解できるよう、
出所までの彼の獄中及び脱獄の経緯もきちんと記載されていますが、
何と言っても白鳥氏の生の声が読める、大変貴重な1冊でした。


これらの本を読んだ順番は全く意図せず本当に偶然だったのですが、
結果的にこの順番で読めて本当によかったです。
(おそらくこの順番でなければ3冊連続して読みたいとは思えなかったかも。)
そして新たなジャンルの本の地平線を広げてくれた野田氏の”ゴールデンカムイ”に深く感謝です。



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by japolska | 2017-03-30 09:19 | Wonderful Books | Comments(0)
2017年 03月 29日

北国の人たちに関する本を読む 12

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さとうち藍氏著”アイヌ式エコロジー生活・治造エカシに学ぶ、自然の知恵”読了しました。


これは上記写真の男性、治造エカシ氏の生活を通じて、
今現在の北海道アイヌの状況やその語り継がれている文化及び知恵の紹介、
そして過去、本土からの北海道開拓でアイヌ民族が被ってきた差別をさらりと説明し、
また上記表紙のような美しい写真を沢山掲載する事で、
若い人や女性にも抵抗なく読めるよう上手にまとめられた本でした。


私はこの本を、野田サトル氏の”ゴールデンカムイ”繋がりで知り、
日本の最北端・北海道に在住する先住民族のアイヌ民族についてもっと知りたくなったので、
まずは導入を、と思い、タイトルに惹かれてこの本を購入しました。
個人的には真っ先にアメリカに居住するドイツ移民の宗教集団であるアーミッシュを思い出さずにはいられませんでした。


読み進めていくとアイヌ民族は、昔から自然をとても大切にしていて、
自分たちを生かしてくれる身の回りの動植物に”カムイ(神)”が宿っていると信じ、
深い尊敬の念を持ってそれらに向き合い誠実に接してきた事が分かります。


また同時に、今まで何の不自由もなく幸せに暮らしていたアイヌ民族の暮らしに、
いきなり本土から来た和人たちが自分たちのルールを勝手に持ち込み、割り込んできたこと、
そして彼らは、おっとりと優しい気持ちを持ち、また上手な交渉方法を知らないアイヌ民族に対して、
強引&卑怯な手で先住民族であるアイヌの人々の財産や権利を奪い取り、また労働力として酷使したこと、
また日本政府はアイヌ民族に対して、本土からの人間とは明らかに違う、
あらかさまな差別政策を制定及び施行して彼らを不毛な地へと追いやった事実が、
短くて淡々とした文章でしたがきちんと記載されていました。


先住民族に興味がある方や、昔ながらの自然な生活の事が知りたい方、
もしくは野田サトル氏の”ゴールデンカムイ”を読んでアイヌの文化に興味を持たれた方にお勧めの1冊です。



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by japolska | 2017-03-29 09:45 | Wonderful Books | Comments(0)
2017年 03月 28日

【トライポフォビア観覧注意】キツツキによって開けられた無数の穴

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こちらアメリカ・ケンタッキー州ルイビルも、
だいぶ寒さが和らいで、春に近づいてきました。

昨日久しぶりに近所を散歩したら、
キツツキによって無数に穴が開けられた木を見つけました。
おそらく相当古い木で、中にキツツキのご馳走の虫が沢山いるのか、
見上げてみるとかなり上の方まで上記のような穴がびっしりと開けられていました。

このような木を見るのは初めてでしたが、
意外にも真っ直ぐ横に規則的に開けられた穴に、
何か数学めいたものを感じ、ちょっと感心してしまいました。


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by japolska | 2017-03-28 08:49 | アメリカ | Comments(0)
2017年 03月 24日

北国の人たちに関する本を読む 11

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宗美智子/橋田壽賀子氏著”おしん”読了しました。



こちらは言わずと知れた超有名な作品で、
日本ならずとも世界中をも涙の渦に巻き込んだ感動の大河物語なのですが、
残念ながら私は今までテレビで観た事も原作を読んだ事もなかったので、
まずは導入編ということで漫画で購入してみたら・・・、





ええもうすっごくよかったです(T_T)。




つーか、今まで何でこんな素晴らしい作品を知っていながらも、
なぜあえて自分から一歩足を踏み出さなかったのかと、
相変わらずも鈍くトロい自分が情けなくなりますが、




私のトレンドの波は世間で流行した時より約20~50年程遅れてやってくる




という、何とも動かしがたい事実が存在しているので、
ここいら辺は色々ともう諦めることにしました(苦笑)。



でも、導入編としてこの漫画を選んだのは大正解でした。
まず宗美智子氏が描かれた絵柄がすごく物語に合っていたし、
何と言ってもすらすらと読みやすく短時間であらすじが理解できましたので、
同じく既に購入済みの小説版の方もより読みやすくなりそうです。
ほんの少し先の小さなお楽しみを作る事ができました。
(↑)ぶっちゃけて言いますと近い未来の自分にプチご褒美的なものを用意するこのような行動は、
心に隙間が出来やすい長期海外生活において非常に大事だと個人的には思っています・・・。
これに関するお話は自分自身の経験及び目撃談も併せてまたいつか。




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上記漫画を読みながら、おしんの性格や生い立ちをなぞっていく内に、
既に読了済みの船山馨氏の大河小説”石狩平野”を思い出しました。
こちらの本にもおしんとそっくりな少女・鶴代が登場します。



おしんと鶴代に共通する状況及び性格はこんな感じです。



・非常に貧しい家に生まれ育つ。なので小さい頃から奉公先で働く事に。
・子供でも大変な働き者。止まることなくいつも働いている。その為に奉公先から重宝がられる。
・どんなに過酷な状況下でも強い忍耐を持ち、困難を乗り越えながら自分の道を見つけ、迷うことなくしっかりと生き抜いていく。
・自分自身の中に正しい善悪の判断基準を持ち、尚且つ自分が主張すべき意見もきちんと持ち合わせている。主張すべき時には例えその場の絶対的権力者に対してもその意見を述べることを恐れない。
・誠意を持って人に接する正直者。周りの人たちへの感謝を忘れない。



上記状況及び性格もさることながら、
おしんも鶴代も同じ明治時代の生まれで、
しかも幼い頃に戦争の時期を経験しているといった、
バックグラウンドが重なっているというのも、
私の中でこの2作品が何となくシンクロしてしまう理由なのかもしれません。


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”おしん”の中に、故女流歌人・与謝野晶子氏が書かれた、
”君死にたまふことなかれ”の詩が掲載されていたので、
里中満智子氏著”昌子恋歌”を再読。


この本は与謝野晶子氏の生涯を漫画形式で紹介している作品です。
小学生の頃この本を読んで、幼いながらも大変に感動したのを覚えています。
里中満智子氏は女性漫画家の中で私が世界で一番尊敬している方です。

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by japolska | 2017-03-24 09:18 | Wonderful Books | Comments(0)
2017年 03月 22日

ポーランドからのチョコレートのお土産  2 oishii

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夫がポーランド短期出張から戻ってきました。


以前こちらで(↓)、

http://japolska.exblog.jp/24396580/

日本の抹茶キットカットに負けずとも劣らない、
ポーランドの美味しいチョコがけウエハースのお菓子のことを紹介させて頂きましたが、
それに新しいバージョンが発売された模様なので、こちらに紹介させて頂きます。



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こちらが上記箱から出した状態の新製品です。
基本的に味は以前紹介したウエハース菓子と殆ど同じなのですが、
今回の代物には表面にホワイトチョコレートで、
何とも素朴で愛らしい絵とぼってりした可憐な文字が施されていました。



夫曰く、上記写真内に書かれている文字は、英訳すると、
Greeting from Poland(ポーランドからのご挨拶)”という意味になるそうです。
また一緒に描かれているイラストは、ワルシャワにある有名な建物を表しているのだとか。



・・・えーと、すみません、夫はちゃんとその建物の名前を口にしてくれていたのですが、



(๑¯﹃¯๑)<前回のウエハースお菓子よりホワイトチョコの分だけ、
今までと違った味が楽しめ、より一層美味しく食べられるはず!!!





ということで頭がいっぱいになったワタクシのちっこい脳みそには残念ながらインプットされませんでした(苦笑)。



ちなみに味は相変わらずとても美味しかったです。
あっさりビター&軽いけど密度の濃いサクサク感に、
更にホワイトチョコの優しい風味が加わり、とても贅沢な一品でした。
こちらのシリーズのお菓子はワルシャワ空港の免税店で購入できるそうです。


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by japolska | 2017-03-22 09:34 | ポーランド | Comments(0)
2017年 03月 21日

ポーランドに関する本を読む 15

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グリーンピース出版会編訳”戦争と子供”読了しました。

これは上記副タイトルにも示されている通り、
1939年から1945年までのポーランドの受難の歴史の詳細及び、
当時の子供達が書いた絵や作文、手紙などを集めた1冊です。



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本の間にこのようなチケットの半券が挟まっていました。
おそらく最初にこの本を手に入れた方は、
こちらの展示会場にて購入されたのだと想像します。



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中には戦争の現実を鮮明に収めた生々しい写真や、
子供の目線から描かれた当時の様子を表した絵やイラスト、
そして涙なくては読めないような体験文がぎっしりと詰まっていました。


読み進めるにつれしみじみと、
子供にこんな悲しい絵や切ない文章を書かせてしまうような大人達(=この場合は主にナチス)は、
例え彼らが自分たちのしている事をどんなに正当化しようとしても、
この世の中に一片たりとも存在しない方がはるかにマシだと、
やり場のない怒りや哀しみの感情と共に腹の底から思いました。


と同時に、当時のポーランド国内全域の水面下でポーランド人の大人達が当然のように持っていた、
どんな状況下でも可能な限り子供達に学ぶ場を作り教育を与えようとする「秘密教育」という概念の存在の強さや、
ポーランドを心から愛しながらも残念ながら戦火に巻き込まれ亡くなってしまった、
この本に寄稿したポーランド人の子供達の保護者や教師達の誇り高い精神に私は深い感動を覚えました。


読むのに多少勇気が要る内容ではありましたが、
読んで絶対に損はない、というか、むしろ読むべき価値があった1冊でした。


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by japolska | 2017-03-21 08:04 | Wonderful Books | Comments(0)
2017年 03月 16日

北国の人たちに関する本を読む 10

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岡田昇氏”冬の都の物語”読了しました。


この本は主に、写真家の作者が北海道を中心に、
自然の中を色々な方向から旅及び冒険をし、
その実体験を綴ったドキュメンタリーで、
正直「北の都に定住する人々」中心のお話を勝手に想像していた自分にとっては、
残念ながら少々期待外れになってしまった1冊でした。



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でも掲載されていた写真はどれも素晴らしかったです。
作者は様々な旅や冒険の中で沢山の動物の写真を撮り、
この本に掲載してくれているのですが、
どの写真も引き込まれるかのような迫力及び魅力を持っています。


私の心に一番残った内容は、
足の怪我のために徐々に衰弱していき死を目前にせざるを得なくなった鹿を、
作者がその鹿の発見時から死亡する瞬間まできちんと見届けたことを記述した章です(上記写真の左ページ参照)。


このように文章にすると残酷に響くかもしれませんが、
こういった厳しい現実も優しい言葉で誤魔化すことなく、
くっきりとその輪郭線を浮かび上がらせ、
全てを真っ直ぐにに書き残してくれた作者に心から敬意を払います。



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by japolska | 2017-03-16 22:51 | Wonderful Books | Comments(0)
2017年 03月 08日

北国の人たちに関する本を読む 9

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太刀掛秀子氏著”ポポ先生がんばる!”読了しました。
これは1980年代前半に少女漫画雑誌「りぼん」に掲載されていた少女漫画です。


内容としては、北海道に新米獣医として赴任した風太くんが、
北海道の自然や様々な人々との出会い、
そして北海道での獣医としての仕事の経験を通して日々成長していくお話で、
個人的には、山田貴敏氏著の"Dr.コトー診療所"と、
有名なテレビ番組"北の国から"を合わせたらこんな感じになるのかな~、
という印象を持ちました。


全体的にはコミカルで楽しく、物語もテンポよく進み、
絵もすごく綺麗だったので非常に読みやすかったです。
また北海道での生活の大変さもきちんと描かれてあり、
厳しい現実もしっかり織り込まれていることで、
この作品の内容に更なる奥行きさを加えてくれていて、
北国の人達に興味がある私にとっては大変読みがいがありました。



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少女漫画なのでもちろん恋愛要素も入っているのですが、
そこいら辺も北国の人らしく、おっとりと静かですが、
優しくて深い愛情で相手を想う描写が北海道を背景に見事に表現されていて、
私はとても感動を覚えました。この本はこれから先何度も読んでしまうと思います。

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by japolska | 2017-03-08 09:09 | Wonderful Books | Comments(0)
2017年 03月 07日

アメリカで三升漬けを作ってみる


先日、ある本を読んでいたら、←この本については記事の後半で紹介させて頂きます。
三升漬けという発酵調味料?みたいなものが紹介されていて、
読んでみたらすごく美味しそうだったので、日曜日に自宅で作ってみました。


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ちょうど三升漬けの話を読んだ次の日、近所のスーパーに行ったら、
青ナンバン(青唐辛子)的なものが見切り品のコーナーで1袋@$0.99で販売されていたのを発見。





「か、彼らは、私に出逢って三升漬けになるために、

じっとここで待っていてくれたに違いない(T_T)!!!


このいたいけでけなげな彼らを置いて店を出ることなんて、

そんな冷たいことは私にはできない!!!」






という事で、迷わず購入(笑)←はいええ最近自分でも色々とおかしいということは十分自覚しておりまする(笑)。



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袋を開けてみると結構入っていました。
ちょっとしわが寄っていたり熟成が進みかけているものもありましたが、






安いんだから文句は言いません 
 どれも個性溢れる可愛い子ばかり♪






なので私は、そんな細かいことは気にしません(笑)!!!





というかむしろ、この運命的な出逢いに心から感謝し、
愛情を込めて調理させて頂きます!!!




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本を参考にしたり、またインターネットでレシピを検索してみると、
三升漬けを作るのに必要な材料は、



・青ナンバン(青唐辛子)

・麹

・醤油




だけらしいので、
自宅にあった減塩醤油と乾燥麹を使用してみました。



ちなみに減塩醤油はChoi's Supermarketで以前に購入したもので、
健康のためにいつもこれを買ってはいるものの、
やはりそのまま使用するのにはちょっと味気ない感じがするので、
我が家ではいつもこれを瓶に小分けにして、
その度に小さい大蒜や昆布の欠片などを漬け込み、
新たなコクや風味をつけてから料理に利用しています。



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また乾燥麹は里帰りした時に、上記のお店から、
インターネットを使って1袋取り寄せておいたものです。
送料込みでも確か1000円もしなかったと思います。



日本からアメリカに戻ってくる際は、できるだけ荷物を軽くしておきたいので、
調味料や食材等はできるだけ乾燥しているものを選んでいます。
長期保存も可能な日本からの乾物はいつもこちらの台所で大活躍してくれています。
というか日本の味に飢えた時の私の大きな心の支えです(涙)。



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詳しい作り方を確認してみると、どうやら、



・刻んだ青ナンバン(青唐辛子)

・麹

・醤油




全て1:1:1の割合で混ぜ
あとは熱湯消毒した瓶やビニール袋に入れて、
室内や冷暗所で2週間から1ヶ月程熟成させれば完成
らしいです。
そして熟成後は冷蔵庫で2~3年保存が可能とのことなので、
おそらく1回作ると、かなり長い間楽しめる調味料みたいです。




という訳で購入済みの青ナンバンもどきを刻んだのですが・・・。







「・・・・・・・ぐおおおお!!!」








青ナンバンもどきを刻んでいるうちに、
カプサイシンの影響
でしょうか、
次第にに手先がちりちりと痛くなり、
また気が付くとじんわりと涙目になり、
かなりキビシイ作業モードに!!!
その上青ナンバンもどき自体に微妙に弾力があり、
包丁では結構刻みづらい事が判明(T_T)!!!






気が付くと台所でひとり阿鼻叫喚の地獄絵図が勃発しておりました・・・(涙)。
(↑)つーか一般常識を持ち合わせているはずの齢40を過ぎた人間がやる行動とはとても思えない事にある意味別の涙が流れました・・・。






・・・えーという訳で、残念ながら無防備状態で青ナンバンもどきと対決することは、
ある意味”死”に直結しかねないことが今回の経験で分かりましたので、





急遽作戦を変更致しました!!



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じゃーん!これぞ文明の懐刀ミキサー様です!!!



今回はこれに件の青ナンバンもどき軍団を入れて、
醤油をひたひたになるまで入れ、
青ナンバンもどきがあまり粉々にならないよう、
様子を見ながら攪拌してみました。
おかげでかなりいい感じで青ナンバンもどき達を小さくするのに成功しました!!!やったー!!!



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攪拌後の醤油と青ナンバンもどきに乾燥麹を入れたところです。
生まれて初めて乾燥麹なるものを使ってみたので、





果たして本当にこの麹を乾燥したまま入れていいのだろうか?






という疑問も、心の中にものすごく渦巻きましたが、



でもネットでもそのように作る方法が紹介されていたので、
今回はこれ以上あまり深く考えず、このまま進めていくことにしました。
(まあ醤油を吸い込めば”乾燥”麹じゃなくなるしね・・。)



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ボールの中で乾燥麹を混ぜた後のお姿です。
こうなると何だか美味しそうな”漬けダレ”みたいな感じになってきましたね!



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上記のボールの中の漬けダレもどきを、
熱湯消毒した空き瓶に入れてみました。



レシピを読むとこの先発酵が続いてガスが出る、とのことなので、
蓋は軽く締めて、発生したガスが抜けるような状態で、
地下室の冷暗所でしばらく保存をしておくことにしました。



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こちらはビニール袋にいれたもの。
これは比較的暖かい食卓において、
早めに熟成させてみることにしました。



冷暗所だと1ヶ月程かかる熟成が、
室温だと2週間程で熟成が終わるそうです。
また熟成していく内に、ビニール袋にガスが溜まっていき、
だんだん膨らんでいくのだとか。



ちなみにちょっとだけ味見をしてみたのですが、
すでに乾燥麹は醤油のおかげか、結構柔らかくなっていました。
青ナンバンもどきを浸した減塩醤油もぴりっとしていて、
減塩醤油そのままの味よりもずっと魅力的になっていました。
この味に麹のマイルドさが加わるのかなー。
いやーちょっと味の想像がつきませんが、
でも絶対に美味しくなる組み合わせだという事は、
典型B型の野生の本能が既に確信しているので大丈夫です(笑)!!!



実際に食べられるのは1ヵ月後ぐらいになるかもしれませんが、
これを使って”ごはんのおとも”を作るのが今からとても楽しみです。
↑あああああ”ごはんのおとも”!!!なんて美しい響きなんでしょう!!!白いごはんに味の濃い和の味、最高です!!!



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今回この三升漬けを作るきっかけになったのは、
1月に日本から持ち帰ってきたこちらのコンビ二本です。



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この中に、旭川ラーメンと共に、
三升漬けについて詳しく紹介して下さっている漫画家さんがいらっしゃいました。




調べてみるとこの三升漬けは、今現在私の中で最新のトレンド発信地である、
 




北海道!!!





・・・及び東北地方の郷土料理とのことで、
ごはんのおかずにも、また調味料にも、そして酒の肴にも使える、
まさに食卓のオールラウンドプレイヤーらしいです。素晴らしい(号泣)!!!



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そして心配されるその辛さですが、
上記表記にもあるように、辛いものが苦手なはずの子供にも食べられるくらいの、




というより、むしろ 子供さえも夢中になってしまうしまうくらいの美味しさ らしいので、




作り方にもよるかもしれませんが、きっと思ったほどは辛くはないのかもしれません。
(イメージ的には食べるラー油、という感じでしょうか。)



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ちなみに作り方と出来上がりの利用方法、
そして発酵の様子と食べ方等はこのような感じらしいです。






「・・・・・・・・・・・・・・・・・。」






ああもう今すぐ手作りの三升漬けが食べたいぃぃぃぃぃ(号泣)!!!
つーか、これは一体何という拷問名の仕打ちですかぁぁぁぁぁ!!!







・・・という訳で、しばらくは、






”美味しい和の味のお預け♪蛇の生殺し状態♪(拘束期間:1ヶ月)” 






という拷問名が付いた時間を耐えていかなければいけない、
ちょっと発狂寸前のワタクシではありますが(涙)、
上記の自家製三升漬けが完成し、実食までたどり着きましたら、
またこちらにその様子及び感想等を掲載したいと思います。

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by japolska | 2017-03-07 10:51 | 世界のテーブルから | Comments(0)
2017年 03月 04日

北国の人たちに関する本を読む 8

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本多勝一氏著”きたぐにの動物たち”読了しました。

この本の中では北海道に住む動物について、
それぞれ各3~4ページ程度で、
短いながらも大変分かりやすく紹介されています。


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中を開いてみてとても嬉しかったのが、
北海道の詳細な地図が最初に掲載されていたことでした。
この地図のおかげでどの動物がどの地域に住んでいるのか、
照らし合わせながら読むことが出来てとても良かったです。


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北海道の動物は本州の動物とはかなり違う生態系を持っているらしいです。
実際に本州と北海道の間には「ブラキストン線」といって、
生態系の変化の区切りを表す線が引かれているとのこと。


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真っ先に紹介されていた、北海道を代表する野生動物・ヒグマの章も、
思い切り歓迎のポーズの写真入りで(笑)、個人的にはかなりツボでした。


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それぞれの章では各動物の写真が掲載されているのですが、
どれも白黒でも非常に見やすい写真ばかりで更に興味をそそられました。


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各章の終わりにはそれぞれの動物の簡単な学術的な説明が記載されていました。
本多氏の文章の上手さだけでなく、全体の構成も簡潔ながらも非常によくできていたので、
鞄に入れて隙間時間を使って読み始めたのですが、あまりにも面白くて、
あっという間に読み終わってしまいました。


ジャーナリストおよび新聞記者でいらっしゃる本多勝一氏の本は、
上記作品以外にも既に何冊か読了済みなのですが、
この作者の本を読むたびに非凡な文章力に憧れを感じて止みません。


またこの本は、私が去年非常にはまり、そして北国関係の本を買いあさるきっかけになった、
荒川弘氏の”百姓貴族”及び”銀の匙”、そして野田サトル氏の”ゴールデンカムイ”の世界に非常に通じるものがあったので、
私にとってはきっとこれからも何度も読み返してしまう本になりそうです。


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by japolska | 2017-03-04 09:59 | Wonderful Books | Comments(0)