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2017年 04月 17日

北国の人たちに関する本を読む 14

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原作:半村良/作画:石川サブロウ著”晴れた空”読了しました。
こちらはコンビニ漫画で、アマゾンのマーケットプレイスで送料込みで@258円で購入しました。



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単行本だったら3冊分なので、1冊だとかなりボリュームが大きくなり、
まるで電話帳のような厚さの作品だったのですが、
ストーリーも非常に分かりやすかったたし、絵も優しくてとても読みやすかったので、
あっという間に読了してしまいました。



内容は、1945年に起きた東京大空襲で親を亡くした戦災孤児たちが、
上記表紙の女性を中心に、目に見えないある筋からの保護や、彼らに協力的な大人の男性からの助けを受けながらも、
それでも彼ら自身の勇気や努力で戦後の混沌とした世の中を命がけで生き抜いていくというサバイバル奮闘記です。



こちらに内容を詳しく書くと、またおそらく号泣してしまうので止めておきますが、
とにかくとっても良かったです。大変感銘を受けた1冊でした。
※もしこの本を気に入った人がいらっしゃったら、黒岩重吾氏の「さらば星座」という小説もお勧めです。
「さらば星座」は長いですが、こちらの作品よりもっと読み応えがあります。私が世界で一番愛している作品です。


この本からまた新たに「戦災孤児」「石川サブロウ」「半村良」という、
自分の心の琴線に触れたキーワードを発見することができ、
更にこれらに関する本を少しづつ買い集め始めました。
またまた自分の中で新しい読書の世界が広がってくれて嬉しいです。




あ、ちなみに、この記事のタイトルと内容に多少ズレが発生しましたが(東京≠北国)、私の中では、




北国の人々=どんなに過酷な状況下でも忍耐と努力と経験からの賢い知恵で何とか自分の道を切り開いていける人々




というイメージがあるので、この際、




赤道下の人々から見れば北の方角に住む人々は全て”北国の人々”




という、多少強引な解釈法をフルに利用しつつ(笑)←多少どころか”悪魔の証明”と同レベルの鬼畜で姑息な言い訳です(笑)。
それに近い人々を紹介している本は全てこのシリーズで紹介していこうと思っています。



※追記:作画担当の石川サブロウ氏は北海道出身とのこと。なのでカテゴライズ的には合っている事が判明しました。

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by japolska | 2017-04-17 04:57 | Wonderful Books | Comments(0)
2017年 04月 13日

アメリカでネット書店hontoを利用して日本から新刊本を取り寄せてみたお話

3月に突入してから、私には小さいけれど非常に大きな悩みがありました。



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それは、私の約40年近い漫画人生にある意味衝撃と激震を起こし、
また私の読書の嗜好のベクトルの方向性を大きく転換させた青年漫画、
野田サトル氏著”ゴールデンカムイ”の10巻が3月17日に発売される事が判明したからです。




私は現在アメリカ・ケンタッキー州ルイビルに在住している、
日本語の紙の本が大大大好き人間なのですが、
特に本の状態には全くこだわらないタイプなので、



「どんなにボロボロでもいいから読めればOK!
その代わり1円でも安く購入したいし、
可能な限り1冊でも多くの本を手に入れたい!」





というスタンスで今までの読書人生を謳歌してきました(今でも通常はそうです)




ちなみに私が普段どのように日本語の紙の本を入手しているかというと、



①読みたい本や気になった本は、アメリカからインターネットを経由して、
日本のアマゾンのマーケットプレイスやネット中古書店等を利用して徹底検索。



**** 余談① ****
ネットで効率的にお得な古本を検索する方法を紹介している記事はこちら(↓) 

書籍横断検索システムを利用し欲しい本をお得に購入する方法について

http://japolska.exblog.jp/25422898/
****************




②底値、もしくは、許容範囲の値段まで下がったタイミングを狙って発注をかけ、
現物は埼玉県にある実家に配送&母や弟に受け取ってもらう。





③年に1度の里帰り時にそれらを段ボール箱に入れ
(1箱につき船便の最大許容量であるギリギリ@30キロ未満までとにかく詰め込むのがポイント!)
金券ショップで値引きされた切手を支払い用に大量納入。
そして最後に郵便局に連絡して家まで荷物を取りに来てもらい”船便”で発送。



**** 余談②  ****

日本から海外に船便で大量に荷物を送る場合の節約方法を紹介している記事はこちら(↓) 

本から海外へ大量の本をできるだけ安く送る方法について(2015年経験談より)【2/26/16到着報告追加】

http://japolska.exblog.jp/24043273/
*****************




というのが主な方法でした。



**** 余談③ ****

上記方法以外には、アメリカ国内のネット中古書店を利用しています。
そのお店を利用してみた体験談の紹介はこちら(↓) 

アメリカで日本語の古本を読む

http://japolska.exblog.jp/21218275/
***************





という訳で、私は出来るだけ1冊の本にかけるお金を可能な限り節約するために、
基本的には古本ばかり手に入れて読んでいるし、
新刊本もしばらくたって古本として安くなってから購入し、
読むのも大体1年後、というケースがほとんど
だったのです、、、





が、、、





今回のこのゴールデンカムイ10巻の件に関してだけは、






発売前からもうどーしても!!!読みたくて読みたくて仕方がなく(涙)、







更に発売日が決定して10巻の表紙がネット上に紹介された瞬間には、





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O(≧∇≦)O < きゃあああああ!!!杉元佐一様最高にかっちょええー!!!!!
表紙からしてこんなにイケてるし、9巻までの流れも最高に面白いし、
10巻もさぞかし期待を裏切らない素晴らしい内容に仕上がっているに違いない!!!!!
つーか、私の超超超お気に入りのキャラクター、
尾形百之助の孤高の敏腕スナイパーの新たな活躍振りをとっとと見たいぜよ(笑)!!!!!




という心の中の野生を呼び起こす叫び声に、
私自身とうとう理性を抑えきれず(笑)、

確認してみるとクレジットカードのリワードも結構貯まっていて、
ちょっとくらい贅沢してもそのリワードでカバーできそうなので、
今回は特別に日本から新刊本を取り寄せてみることにしました!!!




ネット経由で色々なキーワードを入力して検索してみると、
日本語の新刊本を手配するにはいくつか方法があり、
また少しですが実際に購入された方が投稿した体験談等も読むことができたのですが、
私のセコビッチとしての本能と勘を研ぎ澄ませて各方面から情報収集&分析した結果、
こちらのサイトを利用する事で、一番経費が節約できるのではないかと自己判断し、
今回はこのネット書店にお世話になることにしました。



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それがこちらのハイブリッド型総合書店hontoです。
※サイトのアドレスはこちら → https://honto.jp/


なぜこちらのサイトが一番経費を節約できそうだと判断したかというと、



・手数料0円
例えば、日本のアマゾンなら、海外からの注文者に対し、書籍1冊につき@450円の手数料をチャージしてきます。この手数料が実質日本のアマゾン側の旨味のある”儲け”となる模様です。)
・配送方法も自分の都合に合わせて以下の中から選択可能(ただし荷物の性格上、送料は事前に通知されず、発送後に分かる仕組みになっています。)


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といった顧客の事を良く考えてくれている非常に良心的なお店♪だったからなのです。




そして利用した後で判明したのですが、こちらの書店では、



・消費税がかからない
(海外からの注文分には日本国内で加算されるはずの消費税が加算されない。なので私のような海外在住者は8%の得をする形になります!嬉しい!)
・購入金額に対して次回利用可能なポイントがつく(=次回値引きが受けられる)
・タイミングによっては値引クーポンコードがもらえる



という、更にお得なサービスも提供してくれているみたいです。
いやもうhontoさん、honto!!!に素晴らしいです(号泣)!!! ←はい山田君座布団一枚持ってって~(笑)。




それにしても・・・こんな内容でhontoさんは一体どのように利益を上げているのでしょう・・・(汗)。
おそらく出版社からの何らかの見返りや他のソースからの収益があるとは思うのですが・・・。
でも何はともあれ、海外在住者にとって日本からの新刊本の入手というのは、
正直金銭的にかなり負担が掛かるケースが殆どなので、
少しでも安く購入できる仕組みがあるのならそれに勝る喜びはありません。



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という訳で、今回はゴールデンカムイ10巻+他新刊4冊の合計5冊分の本を、
1週間~2週間程度で配送される&割と値段もお得なエコノミー航空郵便(SAL便)にて注文。
日本を3/30に出荷された小包が、アメリカ・ケンタッキー州ルイビルに4/10に到着致しました。わーい!



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今回はこれだけの本を届けてもらいました。
それぞれの本に宣伝文句と一緒に巻かれた美しい帯が、
これらの本が”新刊”であるという事を強く物語っていて、
何だかとっても特別な感じがしてまるでセレブになった気分です(笑)。



ちなみに上記5冊分の商品代プラス配送費の日本円での合計金額は4,205円
支払いはアメリカのクレジットカードで清算し、ドルでの請求金額は$38.02でした。
ドルが高いとよりお得に日本の商品を購入できる印象でした。



えー届くとほぼ同時に、ワタクシまるで野獣のようにパッケージを開け(笑)、
早速お目当てのゴールデンカムイ10巻を読んだんですが、


もーこれがすっごく面白くて!!!
先の読めない物語の内容及び、
キャラが立ちすぎた登場人物たちの迷いなき行動っぷりに、
ワタクシもう興奮して鼻血を出してぶっ倒れそうでした!!!
新刊本を取り寄せて大正解&超満足でした!!!






ちなみにゴールデンカムイ11巻の発売は今年の夏という事なので、
またそれまでにクレジットカードのリワードを貯めて、
今度は発売と同時に注文しようと思っています!!!
また近い将来への小さな楽しみが増えて嬉しいです!!!



あ、それと、この漫画に興味を持たれた方へ。
この漫画はネット上のコアなファンの間では、



作者を含む登場人物が全員変態






ということで超有名なので(※これに異論はありません)
もし初めて読まれる際はぜひある程度の覚悟を持たれることを強くお勧め致します(笑)。

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by japolska | 2017-04-13 09:11 | Wonderful Books | Comments(6)
2017年 03月 30日

北国の人たちに関する本を読む 13

青森県出身の”昭和の脱獄王”と呼ばれた、
白鳥由栄(しらとりよしえ)氏の関連本を、
続けて何冊かまとめて読みました。



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この人物に興味を持ったきっかけは、
今現在私が非常にはまっている、野田サトル氏の”ゴールデンカムイ”からです。
この作品には白鳥氏を連想させるキャラクター・白石由竹(しらいしよしたけ)という人物が登場しています。


この人物は、脱獄に対するずば抜けた才能を持ち、何度も監獄から脱獄しています。
しかし性格は短絡的なお調子者で、思慮が浅いために何度も痛い目にあっています(笑)。
けれど彼のおかげで、内容的に暗くなりがちなテーマのこの作品の各場面に、
人間らしいちょうどいい軽さと笑いが加わり、物語の魅力が2倍にも3倍にも膨らんでいます。


その後インターネットでこの作品を調べていくうちに、
作者の野田氏はそれぞれの登場人物に実在した人物をモデルとして使ったことが判明。
その中でも私が一番興味を持ったのが白石由竹のモデル・白鳥由栄氏だったので、
インターネット上の中古書店を検索し、彼に関する本を何冊か取り寄せてみました。



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まず最初に読んだのは、私が敬愛する船山馨氏の”破獄者”でした。
こちらの本は大手中古書店では手に入らなかったので、
北海道札幌市の花島書店さんから送料込みで合計@863円で購入しました。


実際のこの作品の長さは非常に短く、全部で26ページでしたが、
内容的には、収容中及び脱獄中に主人公の心の底にいつも留まっていた孤独や哀しみを、
一人称でしみじみと告白するといった形で書かれており、
私自身は脱獄した経験などはありませんが(笑)、
彼の気持ちが全て理解でき、ぽろぽろと涙が落ちました。
これを読んでますます船山先生が大好きになりました。



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次に読んだのは亡き文壇の大巨匠・吉村昭氏著の”破獄”です。
こちらはブックオフで送料込で合計@198円で購入。
この作品では”白鳥由栄”という名前は出てこず、主人公は別の名前でしたが、
白鳥氏のことについて書かれたのは間違いなさそうです。


内容的には、この作品が一番詳細に”昭和の脱獄王”に関して書かれていると思います。
ただ、主人公目線ではなく、どちらかというと刑務所目線で書かれた”記録”もしくは”資料”的な書き方なので、
主人公に対して共感できるような記述は残念ながら少なかったです。


でもこれを読むと、昭和の脱獄王が活躍した時代の刑務所事情及び日本全体の景気の様子がすごくよく分かるので、
この時代の刑務所の実情及び白鳥由栄氏の事を詳しく知りたいのなら、この本は絶対に外せないとは思います。



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最後に読んだのは斎藤充功氏の”脱獄王・白石由栄の証言”です。
こちらはネットオフで送料込みで合計@108円で購入。
こちらは全2作とはうってかわって、出所後の白鳥氏のインタビューを中心に形成されています。


ただもちろん読者にも白鳥氏の人物像及び脱獄の軌跡が理解できるよう、
出所までの彼の獄中及び脱獄の経緯もきちんと記載されていますが、
何と言っても白鳥氏の生の声が読める、大変貴重な1冊でした。


これらの本を読んだ順番は全く意図せず本当に偶然だったのですが、
結果的にこの順番で読めて本当によかったです。
(おそらくこの順番でなければ3冊連続して読みたいとは思えなかったかも。)
そして新たなジャンルの本の地平線を広げてくれた野田氏の”ゴールデンカムイ”に深く感謝です。



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by japolska | 2017-03-30 09:19 | Wonderful Books | Comments(0)
2017年 03月 29日

北国の人たちに関する本を読む 12

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さとうち藍氏著”アイヌ式エコロジー生活・治造エカシに学ぶ、自然の知恵”読了しました。


これは上記写真の男性、治造エカシ氏の生活を通じて、
今現在の北海道アイヌの状況やその語り継がれている文化及び知恵の紹介、
そして過去、本土からの北海道開拓でアイヌ民族が被ってきた差別をさらりと説明し、
また上記表紙のような美しい写真を沢山掲載する事で、
若い人や女性にも抵抗なく読めるよう上手にまとめられた本でした。


私はこの本を、野田サトル氏の”ゴールデンカムイ”繋がりで知り、
日本の最北端・北海道に在住する先住民族のアイヌ民族についてもっと知りたくなったので、
まずは導入を、と思い、タイトルに惹かれてこの本を購入しました。
個人的には真っ先にアメリカに居住するドイツ移民の宗教集団であるアーミッシュを思い出さずにはいられませんでした。


読み進めていくとアイヌ民族は、昔から自然をとても大切にしていて、
自分たちを生かしてくれる身の回りの動植物に”カムイ(神)”が宿っていると信じ、
深い尊敬の念を持ってそれらに向き合い誠実に接してきた事が分かります。


また同時に、今まで何の不自由もなく幸せに暮らしていたアイヌ民族の暮らしに、
いきなり本土から来た和人たちが自分たちのルールを勝手に持ち込み、割り込んできたこと、
そして彼らは、おっとりと優しい気持ちを持ち、また上手な交渉方法を知らないアイヌ民族に対して、
強引&卑怯な手で先住民族であるアイヌの人々の財産や権利を奪い取り、また労働力として酷使したこと、
また日本政府はアイヌ民族に対して、本土からの人間とは明らかに違う、
あらかさまな差別政策を制定及び施行して彼らを不毛な地へと追いやった事実が、
短くて淡々とした文章でしたがきちんと記載されていました。


先住民族に興味がある方や、昔ながらの自然な生活の事が知りたい方、
もしくは野田サトル氏の”ゴールデンカムイ”を読んでアイヌの文化に興味を持たれた方にお勧めの1冊です。



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by japolska | 2017-03-29 09:45 | Wonderful Books | Comments(0)
2017年 03月 24日

北国の人たちに関する本を読む 11

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宗美智子/橋田壽賀子氏著”おしん”読了しました。



こちらは言わずと知れた超有名な作品で、
日本ならずとも世界中をも涙の渦に巻き込んだ感動の大河物語なのですが、
残念ながら私は今までテレビで観た事も原作を読んだ事もなかったので、
まずは導入編ということで漫画で購入してみたら・・・、





ええもうすっごくよかったです(T_T)。




つーか、今まで何でこんな素晴らしい作品を知っていながらも、
なぜあえて自分から一歩足を踏み出さなかったのかと、
相変わらずも鈍くトロい自分が情けなくなりますが、




私のトレンドの波は世間で流行した時より約20~50年程遅れてやってくる




という、何とも動かしがたい事実が存在しているので、
ここいら辺は色々ともう諦めることにしました(苦笑)。



でも、導入編としてこの漫画を選んだのは大正解でした。
まず宗美智子氏が描かれた絵柄がすごく物語に合っていたし、
何と言ってもすらすらと読みやすく短時間であらすじが理解できましたので、
同じく既に購入済みの小説版の方もより読みやすくなりそうです。
ほんの少し先の小さなお楽しみを作る事ができました。
(↑)ぶっちゃけて言いますと近い未来の自分にプチご褒美的なものを用意するこのような行動は、
心に隙間が出来やすい長期海外生活において非常に大事だと個人的には思っています・・・。
これに関するお話は自分自身の経験及び目撃談も併せてまたいつか。




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上記漫画を読みながら、おしんの性格や生い立ちをなぞっていく内に、
既に読了済みの船山馨氏の大河小説”石狩平野”を思い出しました。
こちらの本にもおしんとそっくりな少女・鶴代が登場します。



おしんと鶴代に共通する状況及び性格はこんな感じです。



・非常に貧しい家に生まれ育つ。なので小さい頃から奉公先で働く事に。
・子供でも大変な働き者。止まることなくいつも働いている。その為に奉公先から重宝がられる。
・どんなに過酷な状況下でも強い忍耐を持ち、困難を乗り越えながら自分の道を見つけ、迷うことなくしっかりと生き抜いていく。
・自分自身の中に正しい善悪の判断基準を持ち、尚且つ自分が主張すべき意見もきちんと持ち合わせている。主張すべき時には例えその場の絶対的権力者に対してもその意見を述べることを恐れない。
・誠意を持って人に接する正直者。周りの人たちへの感謝を忘れない。



上記状況及び性格もさることながら、
おしんも鶴代も同じ明治時代の生まれで、
しかも幼い頃に戦争の時期を経験しているといった、
バックグラウンドが重なっているというのも、
私の中でこの2作品が何となくシンクロしてしまう理由なのかもしれません。


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”おしん”の中に、故女流歌人・与謝野晶子氏が書かれた、
”君死にたまふことなかれ”の詩が掲載されていたので、
里中満智子氏著”昌子恋歌”を再読。


この本は与謝野晶子氏の生涯を漫画形式で紹介している作品です。
小学生の頃この本を読んで、幼いながらも大変に感動したのを覚えています。
里中満智子氏は女性漫画家の中で私が世界で一番尊敬している方です。

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by japolska | 2017-03-24 09:18 | Wonderful Books | Comments(0)
2017年 03月 21日

ポーランドに関する本を読む 15

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グリーンピース出版会編訳”戦争と子供”読了しました。

これは上記副タイトルにも示されている通り、
1939年から1945年までのポーランドの受難の歴史の詳細及び、
当時の子供達が書いた絵や作文、手紙などを集めた1冊です。



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本の間にこのようなチケットの半券が挟まっていました。
おそらく最初にこの本を手に入れた方は、
こちらの展示会場にて購入されたのだと想像します。



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中には戦争の現実を鮮明に収めた生々しい写真や、
子供の目線から描かれた当時の様子を表した絵やイラスト、
そして涙なくては読めないような体験文がぎっしりと詰まっていました。


読み進めるにつれしみじみと、
子供にこんな悲しい絵や切ない文章を書かせてしまうような大人達(=この場合は主にナチス)は、
例え彼らが自分たちのしている事をどんなに正当化しようとしても、
この世の中に一片たりとも存在しない方がはるかにマシだと、
やり場のない怒りや哀しみの感情と共に腹の底から思いました。


と同時に、当時のポーランド国内全域の水面下でポーランド人の大人達が当然のように持っていた、
どんな状況下でも可能な限り子供達に学ぶ場を作り教育を与えようとする「秘密教育」という概念の存在の強さや、
ポーランドを心から愛しながらも残念ながら戦火に巻き込まれ亡くなってしまった、
この本に寄稿したポーランド人の子供達の保護者や教師達の誇り高い精神に私は深い感動を覚えました。


読むのに多少勇気が要る内容ではありましたが、
読んで絶対に損はない、というか、むしろ読むべき価値があった1冊でした。


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by japolska | 2017-03-21 08:04 | Wonderful Books | Comments(0)
2017年 03月 16日

北国の人たちに関する本を読む 10

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岡田昇氏”冬の都の物語”読了しました。


この本は主に、写真家の作者が北海道を中心に、
自然の中を色々な方向から旅及び冒険をし、
その実体験を綴ったドキュメンタリーで、
正直「北の都に定住する人々」中心のお話を勝手に想像していた自分にとっては、
残念ながら少々期待外れになってしまった1冊でした。



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でも掲載されていた写真はどれも素晴らしかったです。
作者は様々な旅や冒険の中で沢山の動物の写真を撮り、
この本に掲載してくれているのですが、
どの写真も引き込まれるかのような迫力及び魅力を持っています。


私の心に一番残った内容は、
足の怪我のために徐々に衰弱していき死を目前にせざるを得なくなった鹿を、
作者がその鹿の発見時から死亡する瞬間まできちんと見届けたことを記述した章です(上記写真の左ページ参照)。


このように文章にすると残酷に響くかもしれませんが、
こういった厳しい現実も優しい言葉で誤魔化すことなく、
くっきりとその輪郭線を浮かび上がらせ、
全てを真っ直ぐにに書き残してくれた作者に心から敬意を払います。



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by japolska | 2017-03-16 22:51 | Wonderful Books | Comments(0)
2017年 03月 08日

北国の人たちに関する本を読む 9

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太刀掛秀子氏著”ポポ先生がんばる!”読了しました。
これは1980年代前半に少女漫画雑誌「りぼん」に掲載されていた少女漫画です。


内容としては、北海道に新米獣医として赴任した風太くんが、
北海道の自然や様々な人々との出会い、
そして北海道での獣医としての仕事の経験を通して日々成長していくお話で、
個人的には、山田貴敏氏著の"Dr.コトー診療所"と、
有名なテレビ番組"北の国から"を合わせたらこんな感じになるのかな~、
という印象を持ちました。


全体的にはコミカルで楽しく、物語もテンポよく進み、
絵もすごく綺麗だったので非常に読みやすかったです。
また北海道での生活の大変さもきちんと描かれてあり、
厳しい現実もしっかり織り込まれていることで、
この作品の内容に更なる奥行きさを加えてくれていて、
北国の人達に興味がある私にとっては大変読みがいがありました。



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少女漫画なのでもちろん恋愛要素も入っているのですが、
そこいら辺も北国の人らしく、おっとりと静かですが、
優しくて深い愛情で相手を想う描写が北海道を背景に見事に表現されていて、
私はとても感動を覚えました。この本はこれから先何度も読んでしまうと思います。

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by japolska | 2017-03-08 09:09 | Wonderful Books | Comments(0)
2017年 03月 04日

北国の人たちに関する本を読む 8

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本多勝一氏著”きたぐにの動物たち”読了しました。

この本の中では北海道に住む動物について、
それぞれ各3~4ページ程度で、
短いながらも大変分かりやすく紹介されています。


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中を開いてみてとても嬉しかったのが、
北海道の詳細な地図が最初に掲載されていたことでした。
この地図のおかげでどの動物がどの地域に住んでいるのか、
照らし合わせながら読むことが出来てとても良かったです。


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北海道の動物は本州の動物とはかなり違う生態系を持っているらしいです。
実際に本州と北海道の間には「ブラキストン線」といって、
生態系の変化の区切りを表す線が引かれているとのこと。


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真っ先に紹介されていた、北海道を代表する野生動物・ヒグマの章も、
思い切り歓迎のポーズの写真入りで(笑)、個人的にはかなりツボでした。


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それぞれの章では各動物の写真が掲載されているのですが、
どれも白黒でも非常に見やすい写真ばかりで更に興味をそそられました。


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各章の終わりにはそれぞれの動物の簡単な学術的な説明が記載されていました。
本多氏の文章の上手さだけでなく、全体の構成も簡潔ながらも非常によくできていたので、
鞄に入れて隙間時間を使って読み始めたのですが、あまりにも面白くて、
あっという間に読み終わってしまいました。


ジャーナリストおよび新聞記者でいらっしゃる本多勝一氏の本は、
上記作品以外にも既に何冊か読了済みなのですが、
この作者の本を読むたびに非凡な文章力に憧れを感じて止みません。


またこの本は、私が去年非常にはまり、そして北国関係の本を買いあさるきっかけになった、
荒川弘氏の”百姓貴族”及び”銀の匙”、そして野田サトル氏の”ゴールデンカムイ”の世界に非常に通じるものがあったので、
私にとってはきっとこれからも何度も読み返してしまう本になりそうです。


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by japolska | 2017-03-04 09:59 | Wonderful Books | Comments(0)
2017年 03月 01日

BOOKCROSSING(ブッククロッシング)を使って本に旅をさせてみたお話(後編)

先日こちらで(↓)、



http://japolska.exblog.jp/25370000/



BOOKCROSSING(ブッククロッシング)というプロジェクトに参加し、
アメリカ・ケンタッキー州ルイビルで入手した日本語の本を”里帰り”させてあげるべく、
私の実家がある埼玉県経由で、栃木県那須塩原にあるホテルサンバレー那須へ運び、
私の読了後、また次の持ち主の元へ行って更なる感動を与えられるよう、
同ホテルのお客様休憩室から新しい旅に出ることに無事成功したお話を掲載させて頂きました。
(※BOOKCROSSING(ブッククロッシング)というプロジェクトに関する詳細はこちらから → http://bookcrossing.jp/) 



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旅行から戻ってきて鞄の中を整理していたら、
残念ながら他の本たちと旅立つ事が出来なかった登録済みの本が1冊だけ残っていました。



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ひっくり返すと・・・裏ラベルもオッケー!



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裏表紙の内側を確認すると・・・記入済みの読書カードもオッケー!





という訳で、話を聞くと、本人は旅立つ気満々なので←ホンマか!?




今回はこの本に、私の実家の回りを見てもらい、
尚且つ私の生まれ育った場所から 一人旅 をしてもらうべく、
彼女の新しい旅立ちのお手伝いをさせてもらうことにしました!!! ←って、ただ放置していくだけなのに、我ながら書き方がいやらしいですね(苦笑)。



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まずは実家前に広がる田んぼ地帯の中に延びる一本道を一緒に歩きます。
私は小学生の頃は毎日この道を歩いて、片道約40分かけて登校していました。
小さい頃はこの地域には本当に自然しかなかったのですが、
次第に住宅街やマンション、スーパーやコンビ二、
そして郵便局や図書館なども建ち、だいぶ便利になってきました。



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田んぼの一本道の先に流れる深作川です。
天気がよく雲が少ない日には、この方向に富士山がくっきり見えます。
また川沿いは色々な野鳥や魚も観察できる絶好の散歩コースです。



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近所の図書館横に咲いていた山茶花です。
あまりにも綺麗だったので両手に花状態で写真に収めてみました(笑)。
こういう花を見るとしみじみ和の美しさを感じますね。



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そして近所にある大型スーパーへ。
歩いて10分程度で行ける距離だし、大抵の物はここでそろうので、
里帰り中は暇つぶしがてら大いに利用させてもらっています。



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このスーパーには2階に休憩所があり、
ここは誰でも自由に利用でき、また人の出入りも多いので、
このエリアならすぐに誰かがこの本を見つけてくれるだろう、と思い、
人のいない隙を見計らって(笑)、この場所からこの本を旅立たせる事にしました。



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うーん、人を避けるためせっかく朝イチに来たのに(しかも正月w)、
既に席に座って休憩していらっしゃる方がいます・・・。
なのでちょっと周りをうろうろして様子見です・・・。←超怪しいw



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あっ、休憩されていた方が立ち上がり、
休憩所には誰もいなくなりました!!!
よし、この隙に・・・・・・・・!!!



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エスカレーター脇の端っこの、
割と人々が座りやすい位置にあるテーブルの上に、
件の本をそっと置いてきました!!! やったー!!!


もうですね、スーパーに入ってこの休憩室まで足を伸ばし、
周りをきょろきょろしながら人がいないタイミングを見計らい、
そして実際に本をテーブルの上に置くこの瞬間まで、
私の心臓はかなりドキドキしていました(笑)
いやーもうスリル満点でした(汗)。



私は本を置いた直後、すたこらさっさとその場から離れたのですが、
30分位してまた戻って確認してみたところ、←犯人は現場に戻るというのは本当ですなw。
このテーブルには誰も座っていなかったのですが、既に本は無くなっていました





・・・もうね、何だか全てが 感無量(T_T)  でございました・・・。





いや、この感情が、ただの自己満足だという事は十分に理解していますし、
また実際にやっていることは、本当に世の中の役に立っているかどうかよく分からない内容なのですが、
このBOOKCROSSING(ブッククロッシング)をやってみてしみじみ思ったのは、
やはり私は紙の本の存在を心から愛していて、手元にある紙の本は可能な限り大事に取っておくだろうという事と、
これからこの先もずっと、いつ読んでも自分に感動を与えてくれるような素晴らしい内容の本は、
例えどんなに技術が進もうとも、入手可能な状況であれば、
電子図書ではなく紙ベースで購入し、そして読み続けていくだろう、という事でした。



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という事で、私の、




アメリカ・ケンタッキー州ルイビル ⇒ 埼玉県さいたま市 ⇔ 栃木県那須塩原 




間において繰り広げられたBOOKCROSSING(ブッククロッシング)プロジェクトは、





以上をもって無事完了(コンプリート)致しました!!!







おつかれ、自分!> ♪(〃゚▽゚)ノ□☆□ヽ(゚▽゚*) < カンパーイ♪今夜は呑むぞ!




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by japolska | 2017-03-01 09:15 | Wonderful Books | Comments(0)