カテゴリ:Respectable Movies( 13 )


2008年 02月 22日

ハドソン河のモスコー ★★★★★★

e0070787_130274.jpg



私の愛してやまない映画の中に、ロビン・ウィリアムズの
Moscow On The Hudson 「ハドソン河のモスコー」 (1984)という作品があります。
ほのぼのした感じのコメディー映画なのですが、
アメリカに来てから、この映画を何度見たか分かりません。

厳しい情勢下のロシアで、サーカスのサックス奏者だった主人公・ウラジミール。
当時の彼の国では大変な物不足で、役人に全く頭が上がらない、いわば自由がない国でした。
そんな彼が所属するサーカスが、NYの街へ短期間の凱旋公演へ出向くことに。
いざ到着してみると、物が溢れ、誰もが楽しく人生を謳歌しているように見えた、まぶしいアメリカ・・・。
その旅の中で彼は、ひょんなことで心に沸きあがった衝動に忠実に行動し、なんと亡命に成功します。

「これからは自由だ!」そんな熱い思いを抱きつつ、
ふとした偶然で知り合った、デパートに勤める黒人男性とその家族、元気なイタリア人女性、
そしてキューバから渡米して弁護士になったという人物達などから、
色々な助けやアドバイス、友情などを受けながら、彼は自立への道を歩んでいきます。

キューバ人の弁護士の紹介をきっかけに、
ロシアレストランでの皿洗い、ホットドック売り、タクシー運転手など様々な職に就く主人公。
彼としては希望のサックス奏者として収入を得たいのですが、
NYは彼を上回る実力の奏者が街頭で稼ぐようなところなので、
なかなかその道での仕事が見つかりません。

それでも彼は持ち前の明るさと、アメリカと言う国を一生懸命受け入れようとする姿勢から、
少しづつ収入を増やし、アパートに住み始め、イタリア人女性との恋も手に入れ、
安定した生活をし始めていきます。

しかしアメリカでの生活は、決して楽しいことだけではありませんでした。

なかなか進まないお役所のペーパーワーク、
背後にちらつく彼を追うKGBの影、
物騒なNYという大都会の冷たさ、
もう2度と母国の家族や友人達と会えないという悲しい現実、
そして骨の髄まで染み入るような孤独感など、
色々なつらい事が、容赦なく彼に襲ってきます。

「自分にとっての幸せとは一体何・・・?そして自分の人生で1番ほしいのモノとは・・・?」

そして徐々に、主人公、友人の黒人男性、そして恋人のイタリア女性がそれぞれ、
時には色々と揺れながらも、少しづつこの上記の疑問に近付いていき、答えを出していこうとします。
その姿がとても自然で、何回見ても共感すると言うか、とにかく見ていて飽きないんです。

この映画は基本的には万人向けの愛らしい作品です。
でもさりげなく、アメリカでの現実での生活について容赦なく描かれています。
私が一番大好きな映画です。なので評価は★6つ(1コおまけ!)。
アメリカで住まわれている方に得にお勧めの1本です。
[PR]

by japolska | 2008-02-22 13:00 | Respectable Movies | Comments(3)
2008年 02月 04日

Rush Hour 3

e0070787_12154396.jpg


遅ればせながら、"Hush Hour 3"を見ました。



いやー、やっぱりこのコンビはいいですね!
もー最高です!!




旦那は「前回の2の方がよかった」と言っていましたが、
3でもちゃんと2人のキャラは立っていたし、
今回の舞台はパリで、映像も雰囲気も楽しめたし、
(2人がフランス語が分からないというセッティングがよかった。)
私としては引き続き楽しめました。

今回私たちが購入したDVDの中に、
登場したキャストのインタビューが入っていて、
日本人出演者として、真田広之氏と工藤夕貴さんの2人も英語で答えていたんですが、
得に工藤夕貴さんの英語は素晴らしかったです。
旦那は「アメリカ生まれの日本人」だと思ったくらいで、
彼女がハリウッド女優として相当努力されたのが伺えました。

ちなみに主役のジャッキー・チェンは、
やはり私達アジア人にとってなかなか抜け切れない独特のなまりは残っていたのですが、
製作画面を見ていたら、そんなの誰も気にしていないんですよね。
誰からも愛されるジャッキー。私も旦那ももちろん大好きで、
この人を嫌いな人が果たしているのだろうか?と言うくらい、魅力的な人だと思いました。
ぜひ引き続き4も出して欲しいシリーズです。

どれだけ新しいことに全力でチャレンジできるか、
どれだけそこから経験を得て前向きに次の行動に移れるかが、
アメリカで高く評価されるポイントなのかもしれません。

むーん★、私も頑張るぞ!!
[PR]

by japolska | 2008-02-04 12:17 | Respectable Movies | Comments(4)
2007年 04月 02日

映画「Borat」★★★★★★

e0070787_10483449.jpgこれを見たと言う旦那の友達全員がしきりに「面白い!」と薦めていたので、
興味深々でレンタルビデオ屋から借りてきた1本なのですが、



2人ともソファーから転げ落ちるくらい大笑いしました!!!



ネタばれしない限りで内容を説明すると、
カザフスタンに住むジャーナリストが3週間、
ドキュメンタリーを撮るという名目でアメリカに滞在。
そこで繰り広げられる出来事を綴ったコメディー映画なのですが、
これがもう本当にぶっ飛んでいて笑えるんです!!!
旦那なんか真っ赤になって咳き込むくらいにウケていました。





私的には、ビデオカメラに向かってする彼の挨拶が、
必ずポーランド語だったということと、
とんでもない行動をする彼に対してアメリカ人は、
1から真面目に「これはいけないんだよ、これはこうするんだよ。」と教えていたところが、
なんだか非常に愛らしく写り、myツボ直撃でした(笑)。


日本人の私が見ても大笑いしたけれど、
ギャグ的に見て、欧米、特にヨーロッパ系の人が、
こういうの大好きなんじゃないかなぁ~、って思いましたね。
あー、今でも思い出しても笑えます。久しぶりの大ヒットでした。


まだアメリカのビデオ屋でも新作扱いらしいので、
もしかしたら日本や他の国では遅れて並ぶかもしれませんが、
コメディー好きで下ネタOKな方は、レンタルビデオ屋で見かけたらぜひ借りてみてください!


e0070787_5534836.gif
(←)のんびり参加しています。気が向いたらクリックして頂ければ嬉しいです。
[PR]

by japolska | 2007-04-02 11:07 | Respectable Movies | Comments(4)
2007年 01月 01日

A Happy New Year of 2007!

アメリカでも、つい1時間ほど前に、2007年に突入しました!
皆様、あけましておめでとうございます!
今年もどうぞよろしくお願いいたします。

年が新しく変わったのですが、とは言っても、
我が家では特別何をするってワケでもなく、
いたって普通な時間を過ごしているのですが・・・、



e0070787_15371428.jpgいきなりワタクシ達、まるで狂ったかのように、
DVDで「Rush Hour」シリーズを見まくっています!



先日、こちらで「Rush Hour2がすごくよかった」という旨を書き込んだのですが、
あれから私達、1の方も気になったので、思い切って購入してしまいました。
(※とは言っても、アメリカではDVDは、日本に比べるととっても安く、
新作で平均@$20位、ちょっとした旧作でも大体@$8~15位で買えるので、
それほど大それた買い物ではないのですが・・・笑。)



シリーズと言っても、1と2しかないので、
続けて見てもせいぜい4時間ほどしかないのですが、
他人から見たらきっと、「こいつらちょっとおかしいんちゃう!?」ってくらい、
何度も何度も繰り返して見ています。むっちゃはまりまくっています(苦笑)。





この映画の魅力は、何と言っても、
ジャッキー・チェン演じる生真面目なアジア人と、
クリス・タッカー演じる正直すぎるアメリカ黒人の絶妙なコンビネーションにあります。
多くのアメリカ映画では、主役と言うと、白人が多かったり、
他の人種にスポットを当てる場合でも、何らかの形でいい役に白人を置く傾向があるような気がするのですが、
この映画は思い切りアジア人と黒人がメインなのが、まず見ていて気持ちがいい(笑)!
ジャッキー・チェンの動きが相変わらず冴えていてカッコいい(笑顔もキュート♪)!!
そして、クリス・タッカー演じるカーター刑事が、めっちゃイケていて面白い!!!
ストーリーはシンプルでありきたりなのですが、
キャラクターの性格がキチンと立っていて非常に分かりやすく、
それがまた魅力的なので、何度も見て飽きない作品に仕上がっています。


ちなみにこのまっすぐな面白さは、ポーランド人の心にも通じたようで、
私以上に旦那の方が気に入って見ております。
(実は今も流していて、テレビ画面の前で大笑いしています。)
「Rush Hour(1&2)」合わせて2本のDVD代、
両方合わせて約$20だったのですが、既に元は取った感があります(笑)。
現在、我が家の最高のお正月休みの娯楽アイテムです♪
結構笑えるので、まだ観たことの無い方、もし気が向かれたら観てみてください。お勧めです。


ああ、早く「Rush Hour 3」のDVDが出ないかなぁ。


e0070787_5534836.gif
(←)のんびり参加しています。気が向いたらクリックして頂ければ嬉しいです。
[PR]

by japolska | 2007-01-01 15:42 | Respectable Movies | Comments(6)
2006年 08月 01日

ルパン三世 カリオストロの城 星:★★★★★

レンタルビデオ屋でルパン三世のDVDを何本か借りてきました。

・ルパン三世 カリオストロの城
・ルパン三世 愛のダ・カーポ
・ルパン三世 ハリマオの財宝
・ルパン三世 ファーストコンタクト
・ルパン三世 お宝返却大作戦!!


e0070787_15375821.jpg


この中で一番よかったのは、やっぱりぶっちぎりで「カリオストロの城」でしたね。
ご存知宮崎駿監督の名作ですが、今見ても問題なく爽やかに見られる作品です。
優しいオジサマに徹するルパン三世と力の無いナウシカのコラボレーションという感じでしょうか。
私が一番好きなジブリ作品「紅の豚」と同じくらい、いや、それ以上の評価をあげたいくらい。
ジブリのオリジナルではありませんが、宮崎監督の手法がきちんと生かされた名作のひとつだと思います。






「カリオストロの城」の中で、私が個人的に好きな場面は2つあります。
ひとつは、頭の方に出てくる、ルパンと次元がクラリスとクラリスを追う追っ手を見かけ、反射的に追いかけいくシーン。
2人は追っ手を攻撃しながら追いかけるのだけれど、相手はプロらしく銃がききません。
普通の人間ならそれを「苦難」と捉え、苛立ちと舌打ちを隠せないはずなのですが、
彼らは逆に追っ手の手強さを楽しみ始め、
面白くなってきやがった!」「まくるぞ~!」と、嬉々として追いかけていくのです。
私はこれを見て、「人生を楽しんでいる大人の魅力」というものをものすごーく感じました。

あともうひとつは、最後の方の場面で、
救出したクラリスから「私も連れてって!」と胸の中でせがまれ、
ルパンが心の中で死ぬほど葛藤しているシーンです。
何だかルパンのじたばたした様子を見るとつい笑っちゃうんですが(笑)、
私はこの映画の中でものすごく重要な場面だと思っています。

結局、ルパンは彼女を迎えに来た人たちにそっと彼女を返して、
いつもの仲間と颯爽とその場を去るのですが、
この最後の最後まで「素敵なオジサマ」を貫き通し、
彼女の手が決して届かない”憧れの存在”をキープしたまま、ぱっ、姿を消し、
見ている観客に甘酸っぱい切ない気持ちを起こさせるこの見事な演出は、
宮崎駿監督がなせる珠玉の技だと思いました。
[PR]

by japolska | 2006-08-01 15:41 | Respectable Movies | Comments(7)
2006年 07月 06日

「劇的紀行 深夜特急」 星:★★★★☆

夫がポルトガルにいることが、なぜか無性に羨ましくなってしまった私。
アメリカに戻って日本語が恋しくなるまで見ないでいようと決めていたDVDを、
今日はとうとう見てしまいました。

e0070787_182612100.jpg
大沢たかおによる3枚組のDVD「劇的紀行 深夜特急」です。
バックパッカーのバイブルと言われる、沢木耕太郎氏による同名の小説をドラマ化したもので、
これは以前テレビでドキュメンタリーシリーズ(?)として、1996年から98にかけ、
第1便「熱湯アジア編」、第2便「西へ!ユーラシア編」、
そして第3便「飛行よ!ヨーロッパ編」の3回に分けて放映されていました。
今回の日本滞在で、私が絶対手に入れたいと思っていたDVDのひとつで、
以前からずっと、手に入れて全部を最初から見てみたい、と心の中で思っていたものなのです。




私が「深夜特急」に出会ったのは、このテレビシリーズの第3話「ヨーロッパ編」を、
たまたまテレビで目にしたのがきっかけでした。
見終わった時、私は脳みそが真っ白になるくらい感動&衝撃が走りましたね~。
この衝撃は交通事故に会った時と群馬県でスカイダイビングをした時以来(笑)。
次の日には早速本屋で小説を全巻購入したのを覚えています。

それ以来、「深夜特急」はまさしく私のバイブルとなりました。
27歳の時にキャンプでアメリカ一周した時も持って行ったし、
タイやベトナムへ一人旅した時もめっちゃ読み倒す始末。
おかげで本のカバーはあっという間に擦り切れて、本体もかなりボロボロになってしまったので、
今回の日本滞在で新しいのを購入しました(笑)。
「深夜特急」で見られる沢木耕太郎氏の文章は非常に読みやすく、
まるでミネラルウォーターを飲むようにすいすい読めるのが特徴だと思います。
アクやクセがほとんどない、万人に受け入れやすい上手な文章を書ける数少ない作家のひとりだと思います。

話は戻って、約10年ぶりくらいに見た映像版「深夜特急」の感想ですが・・・。
うーん、以前ほどは感情を揺さぶられない、というのが正直な感想でした。
これは私が30台に突入、おまけに結婚してしまい安定した暮らしを求めているせいなのかもしれませんが、
見ていて妙に気持ちがくすぐったくなったり恥ずかしく感じるような場面があり、
何となく「やはりこういう旅は20代までだなぁ」思ってしまう自分がいました。
それにこの映像版は小説とかなり違った内容で、通ったルートは沢木氏と一緒でも、
途中で小説に出てこなかった日本人旅行者とのからみや、
松嶋菜々子演じる恋人の存在が出てきたりなんかして、少しそこいら辺が残念でした。

でも、アジアからヨーロッパにかけて広がる景色やその国々の文化、
人々や食事の映像はとても素晴らしく、思わず食い入るように見てしまいました。
こういったノン・フィクションでもドキュメンタリーでもドラマでもない、
全く違った形で存在するような内容の作品は他にはちょっとない気がします。
エンディングテーマを歌う井上陽水氏の「積み荷のない船」も、
けだるい長期旅行の雰囲気をうまくかもしだしていて見事にこの作品に合っているし。
もし「深夜特急」を全く知らない人、もしくは海外に漠然な憧れを持っている人が見たら、
きっとすごく心を動かされると思われると思うので、機会があったらぜひ見て頂きたい作品だと私は思いました。

星☆がひとつ足りないのは、年を重ね現実的になってしまった私が無くしつつある
「20代までが持てる若さ」の分を引いてみました(笑)。
[PR]

by japolska | 2006-07-06 18:26 | Respectable Movies | Comments(5)
2006年 06月 27日

「下妻物語」&「特攻!アルテミス」 星:★★★★★

旦那の出張をいいことに、DVDを借りて見まくっています。

e0070787_12134684.jpg
結婚前は洋画オンリーで、全然邦画を見なかったんですが、
最近は昔のTVシリーズを中心に、気が付くとメイドインジャパンの作品ばかり見ている私。
その中で、先日こちらの「蛙日和」で紹介されていた「下妻物語」がとても気になっていたので、借りてみてみました。
感想は、すっごくよかったです!!
特にヤンキー演じる土屋アンナちゃんのルックス&演技がむちゃくちゃ素敵でした!! ← 買っちゃうかもしれないよ~エリさん(笑)!

この際大きな声で言っちまいますが、私、ヤンキー大好きなんですよ
特に気合が入っている女子の姿は最高です!!
オキシドールで脱色した頭、短い上着に長いスカートの学生服、
かかとを踏み潰した上履きにお湯でぺちゃんこにした学生鞄・・・どれもこれも憧れて、
ひととおり真似もしてみたものでした(格好よくはできなかったけどね)。

e0070787_12142481.jpgその気持ちはまだ私の中に残っているらしく、とうとうレディースの漫画まで買ってしまいました。
題名は「特攻!アルテミス」。森左智という女性の漫画家さんが描いた作品です。全21巻。
内容は、超金持ちのお嬢様が暴走族(レディース)に入って特攻隊長になって、
色々な事件や人間関係を通し、自分自身を見つめて成長していく・・・というものなのですが、
真剣に自分の人生を見つめる姿や、困難にぶつかりながらも自分の信じる道をひたすら貫こうとする姿勢、
そして「強くなりたい」といつも思っているその気合にとても共感が持て、
何度も読み返してしまっている作品です。本当に本当に大好きです。
まあ、本当の暴走族やヤンキーの世界とは色々とずれがあるとは思いますし、
いささか少女漫画チックなのも否めませんが、
真っ直ぐで分かりやすい内容のものが大好きな私にとってはすごーく面白い作品です。
登場するレディースの女の子達も個性があるし、ちょっと哲学も入っていると思いますし、
「ホットロード」とはまた違った形で暴走族の世界を描いた秀作だと思います。


「暴走族」や「ヤンキー」って今はもうほとんど見られなくなってしまいましたが、
私はある意味、「熱くて真っ直ぐだった恥ずかしくも素晴らしい80年代」を代表するもののひとつだったと思います。
彼らがいた頃は、確かに悪いことや迷惑も沢山存在していただろうけど、
何て言うのか、その表現方法がとてもストレートで、第三者にも分かりやすかったような気がします。

もう学生服のスカートはこれから先長くはならないのかなぁ。
[PR]

by japolska | 2006-06-27 12:20 | Respectable Movies | Comments(8)
2006年 06月 04日

「ブル・ドッグ~人質救出作戦~ 」 星:★★★☆☆

夕べは深夜映画でちょっと面白そうなのをやっていたので見てみました。

題名は「ブル・ドッグ人質救出作戦 Gunblast Vodka」。
ストーリーは、ポーランドで女性連続殺人が発生、
同時に元アメリカ大使夫人も姿を消してしまったので、
CIAからNY在住のイスラエル人のエージェントをポーランドに派遣、
ポーランド・ヴロツワフ在住の現地刑事と協力捜査をする、という内容で、
流れ的には、最近よく見かける割と軽いテンポの刑事アクションムービーで、
まあ、1回見れば十分、といった感じの作品だったのですが・・・。

イスラエル人」と「ポーランド人」が、なかなか面白く表現されていました。

まず、ここに出てくるイスラエル人エージェントは、
イスラエルの大都市・テルアビフの出身で、現在はNY在住。
がっちりした体型で、笑顔は少なく、相手にこびる態度は微塵にも見せません。
どうやら設定はユダヤ人らしく、CIAからポーランドに行け、と言われた時も、
「何で家族を虐待した国なんかにわざわざ行かなくちゃいけないんだ。
ポーランドには何もないつまらない国だ。クゥエートに行くよりも嫌だ。」
と言って、一度はこの派遣を断ろうとします。

しかし結局行く事になったエージェント。
現地担当刑事に出迎えられ、ポーランド警察に出向くのですが、
そこでは職場の人たちが全員によるサプライズの歓迎パーティが用意されていて、
エージェントが入ったと同時に合唱されたのは、ポーランドの有名な童謡(?)「森へ行きましょう」。
明るく談笑するポーランド警察たち。そしてすぐさま、みんなの手元にウォッカが配られます。

エージェントと組む現地警察の刑事は、おしゃべりで軽くて純朴な、出世街道から外れた感じの中堅どころ。
情報通だが、年齢の割りに抜けているところがあり、そして今一歩ツメが甘いようで、
せっかく見つけた犯人とおぼしき女性を、エージェントと大喧嘩をしてしまい逃してしまいます。
(しかもその喧嘩を影から見た犯人に「バカが2人いるわ」とバカにされています。)

その後、捜査も進み、いよいよ敵陣へ乗りこむ、という段階になるのですが、
いきなりエージェントは刑事に対し、「俺は行かないから」と一緒に行く事を拒みます。
その理由は「神様にお祈りを捧げるから」。
慌てる刑事を尻目に、彼はひとり黙々とお祈りの準備をし、自分の世界に入るエージェント。
結局は無線で連絡をすることに落ち着き、刑事1人で行く事になってしまいます。
(でもまあその後、エージェントも刑事の危機を察知して、助けに行くんですけどね。
でもそこでの一言、「現代にナチスがいたら全員殺してやる!」という発言が、
彼の苛立ちをよく表しているなぁ、と思いました。)

最後に、エージェントと刑事は2人でこの事件の首謀者を追い詰めるのですが、
「神様に対する敬意を表すため」一旦はその首謀者を殺す事を止め、許そうとします。
その後、背を向けた2人に、その首謀者は銃を発砲しようとし、
それに気付いた2人は、間髪いれずその首謀者を銃で撃って、事件は解決。
その後、ポーランドで有名なリゾート地、ザコパネで休養を取る、と言った具合で映画は終わりました。

この映画の登場人物たちを見て思ったのは、
イスラエル人男性の無骨さとポーランド人の素朴さが面白い感じに対比しているため、
お互いのキャラがすごく際立って見えたことでした。
こんな風に正反対、だからでしょうか。2人言いたい放題ののやりとりがなかなか面白かった。
また、どことなくおっとりしているポーランドの街並みに、ワイルドな印象の中東系男性とのギャップも意外と目を引きましたし、
ポーランド女性の(というか、東欧女性独特の)どこか強い性格もところどころ散りばめられていたのもよかったです。

また、2人とも宗教は違っても、神様に対する敬愛はとても深いらしく、
その様子がエージェントのお祈りや最後のくだりの首謀者を許す場面で色濃く現れています。
この作品はアメリカとフランスが共同して作ったもので、
正直、ちょっとわざとらしい感じもしないでもないですが、
なるほど、ユダヤ教とキリスト教(というより、ユダヤ教とポーランド、と言った方がいいかも)はこんな風に捉えられているんだなぁ、と、
少しだけ両国の「見方」みたいなのを私に感じさせてくれました。

あと、空から街全体を写すシーンがあったのですが、
むちゃくちゃ綺麗で素晴らしい街で、目が釘付けになりました!
河と橋と家の配置が、すごく美しかった。ぜひ足を運んでみたくなりました。
[PR]

by japolska | 2006-06-04 12:14 | Respectable Movies | Comments(2)
2006年 05月 04日

遅ればせながら「ハウルの動く城」星:★★☆☆☆

e0070787_082423.jpg


遅ればせながら、「ハウルの動く城」レンタルして見てみました。

感想は・・・うーん、女の子向けのファンタジー、というのがまず第一印象。
今までのジブリのすべてがいろいろな形で入っているんですが、
ちょっと魔法やSFばかりが多すぎて、素直に感情移入が出来なかったのが残念でした。

ネタバレありの本音感想。語ってます。
[PR]

by japolska | 2006-05-04 00:53 | Respectable Movies | Comments(6)
2006年 04月 22日

遅ればせながら「電車男」 星:★★★★★

久しぶりに自分の為に1本映画をレンタルしてきました。
少し前に話題になった「電車男」劇場版。
友達が「すごく面白いよ~」と言っていたのでずっと気になっていたのですが、
人気があってなかなか借りる事が出来ず、やっと先日借りる事ができました。

e0070787_1819281.jpg
色々賛否両論あるみたいですが、私にとってはすごくよかった1本です。
純情で真面目で優しい、でも本当に不器用なアキバ系の男の子が、
ネット上の人たちの応援で、頑張って自分を変えながら、
好きな彼女に近づこうとするストーリーで、
その努力と一生懸命さにとても感動しました。
相手のエルメス演じる中谷美紀もイメージに合ってたなぁ。
ところどころに出てくるインテリアや服、お店の様子などもすごく洗練されてたし、
出てくるネット上の人たちのやりとりもとても笑えたし、
そして何より、主人公・電車男を演じる山田孝之くんが、
髪を切り洋服のチョイスを変えたら、
すごーく素敵に変身したのにびっくりしました。
(でも調べてみたら、この人もともとカッコいいんですね。
広告の写真だけ見てたら「えっ、この人、芸能人!?」って思っていたんですが・笑)



最後の方になると、この電車男のおかげで、人々が少しづついい方向に変わってくる。
それが見ていて、とても気持ちよかった。
誰が見ても分かりやすく、根本的な大切な何かをきちんと表現してくれているので、
何度も見れそうな作品だと思いました。

「ハドソン河のモスコー」「ビューティフルマインド」、ハリウッド版「Shall we dance?」に引き続き、即購入決定した1枚。
一生懸命、だけど不器用、それにも関わらず前向きないじらしい人にてんで弱い私です。
[PR]

by japolska | 2006-04-22 18:34 | Respectable Movies | Comments(4)