2007年 06月 23日
というのも、ガイドブックを読んで詳細は知ったのですが(苦笑)、この日はRevetlla de Sant Joanと言って、日中の日照時間が1年の内で一番長い日をお祝いするといった(おそらく)スペイン全土で開かれるお祭りの日で、バルセロナではモンジュックの丘を中心に街中で花火を上げて一晩中盛り上がりました。 この日をスペインの人々は楽しみにしているようで、実はここ1週間ほどは待ちきれない人々があげる花火の音で、慣れない私達にとってはなかなか寝付けない夜が続いていたのです(汗)。 当日はCava(カバ)という白いスパークリングワインを飲み、Coca(コカ)という薄いパンのような生地のような上に砂糖とドライチェリーなどを載せた特別なケーキを食べるそうで、当日は沢山の人がそれぞれのお気に入りの焼き菓子屋さんでそれらを購入する姿が見られました。私たちもささやかならがそれにならって自宅でお祝いをし、早々と花火が上がる音を聞きながら日が暮れるまで飲んだくれていました。 あらかた酔いを醒ましてから、夜中に散歩がてらサグラダ・ファミリア前の公園まで行ってきたのですが、外に出てまず驚いたのは、街中に白い煙と硝煙の匂いが充満していたことでした。よく観察してみるとどうやら人々は公園だけでなく道端やビルの屋上でも花火を上げている様子で、地面の上では爆竹やねずみ花火等の「音」系の花火が炸裂し、上を見上げるとあちこちで個人で上げた花火の「華」が咲き乱れているといった感じで、日本の夏の海岸等でしみじみ楽しまれる花火とは正反対で、とにかく人々は「うるさくする」ことに義務感を感じているようでした。 人々は山のように花火を買い込み、競うようにしてそれらに火をつける・・・まるでバルセロナの街全体が光と音と人々の熱気ですっかり沸騰しているようでした。 私が次に驚いたのは、人々がそれぞれ購入して火をつけていた花火たちは、ロケット花火や打ち上げ系の花火だけでなく、「どうしてそんなに大きな音がでるのか?」と首を傾げたくなるくらい大きい音がする花火もあったことです。そういった花火はあまり光は出ず「ドカン!」というものすごい爆発音が周囲のビルにこだまして遠くまで響き、はっきり言って慣れないと心臓に悪いです(突発的な音に大変弱い私にとっては本当につらかった1週間でした・涙)。 「こんな火ばっかり使って、しかもこんなにうるさくて、よく問題がおきないなぁ。」なんて思っていたのもつかの間、そんなことを考える私たちの横を、消防車や救急車がすごい勢いで通り過ぎることもしばしばでした(苦笑)。また、この日の夜は普通のバスだけでなく、観光客用の2階建てオープンバスも夜中まで走っているので、これに乗って夜の名所を訪ねながら花火の様子を見るのも一興なのかもしれません。 花火をしない人たちは、それぞれバーや自宅の屋上やベランダ、そして自宅前の歩道にテーブルや椅子を出して、お酒や軽食、そして先程のCocaケーキなどを楽しんでいました。この街全体をあげたお祭りは夜中過ぎまで続き、大人も子供も遅くまで起きて初夏の浮かれた夜の雰囲気を楽しんでいました。 バルセロナの6月下旬の日没後ははっきり言ってうるさいです。私はこの大騒ぎに正直かなり戸惑いましたが、逆にこの爆発音と強い硝煙のにおいがかえって日本では絶対に味わえないヨーロッパ独特の開放感と言うのをを伝えているのも事実かな、とも思ったりもしました。(若い人やお祭り好きの人ならすごく楽しめるかも。) 写真は撮らなかったのでイラストで雰囲気を味わっていただければ幸いです。
by japolska
| 2007-06-23 01:57
| スペイン
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