2006年 08月 01日
レンタルビデオ屋でルパン三世のDVDを何本か借りてきました。 ・ルパン三世 カリオストロの城 ・ルパン三世 愛のダ・カーポ ・ルパン三世 ハリマオの財宝 ・ルパン三世 ファーストコンタクト ・ルパン三世 お宝返却大作戦!! この中で一番よかったのは、やっぱりぶっちぎりで「カリオストロの城」でしたね。 ご存知宮崎駿監督の名作ですが、今見ても問題なく爽やかに見られる作品です。 優しいオジサマに徹するルパン三世と力の無いナウシカのコラボレーションという感じでしょうか。 私が一番好きなジブリ作品「紅の豚」と同じくらい、いや、それ以上の評価をあげたいくらい。 ジブリのオリジナルではありませんが、宮崎監督の手法がきちんと生かされた名作のひとつだと思います。 「カリオストロの城」の中で、私が個人的に好きな場面は2つあります。 ひとつは、頭の方に出てくる、ルパンと次元がクラリスとクラリスを追う追っ手を見かけ、反射的に追いかけいくシーン。 2人は追っ手を攻撃しながら追いかけるのだけれど、相手はプロらしく銃がききません。 普通の人間ならそれを「苦難」と捉え、苛立ちと舌打ちを隠せないはずなのですが、 彼らは逆に追っ手の手強さを楽しみ始め、 「面白くなってきやがった!」「まくるぞ~!」と、嬉々として追いかけていくのです。 私はこれを見て、「人生を楽しんでいる大人の魅力」というものをものすごーく感じました。 あともうひとつは、最後の方の場面で、 救出したクラリスから「私も連れてって!」と胸の中でせがまれ、 ルパンが心の中で死ぬほど葛藤しているシーンです。 何だかルパンのじたばたした様子を見るとつい笑っちゃうんですが(笑)、 私はこの映画の中でものすごく重要な場面だと思っています。 結局、ルパンは彼女を迎えに来た人たちにそっと彼女を返して、 いつもの仲間と颯爽とその場を去るのですが、 この最後の最後まで「素敵なオジサマ」を貫き通し、 彼女の手が決して届かない”憧れの存在”をキープしたまま、ぱっ、姿を消し、 見ている観客に甘酸っぱい切ない気持ちを起こさせるこの見事な演出は、 宮崎駿監督がなせる珠玉の技だと思いました。
by japolska
| 2006-08-01 15:41
| Respectable Movies
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