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じゃポルスカ楽描帳

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2006年 06月 07日

「天才の食卓」とモツ料理

相変わらず時間があると古本を探し回っている日々が続いています。

「天才の食卓」とモツ料理_e0070787_19451014.jpg
先日、ブックオフの105円の文庫本のコーナーで、
天才の食卓」という本を見つけ、興味があったので購入して読んでみたのですが、
これがなかなか面白くて、つい真剣に読みふけってしまいました。

内容は、歴史上の有名人物たち(例えば、ノストラダムス、織田信長、クレオパトラなどなど)が、
一体どんな食事をし、どんな食べ物を好んだかが色々詳しく記載されていて、
それだけでなく、その時代背景や、彼らが好んだ食べ物にはどんな効果があったのかが
きちんと説明されていて、とても読みやすい1冊でした。 ←お勧めです♪



その中で私は、音楽家・シューベルトが作ったと言う料理に興味津々になりました。
その料理とは「ウィーン風モツ料理・グーラシュ」。
どんなものかと言うと、安いモツを野菜と一緒にアクを取りながら長時間かけて煮て、
塩コショウで味付け、野菜が煮崩れて正体がなくなったら出来上がりと言うシンプル料理。
手間がかかるけれど、栄養満点・滋養豊富の一品で、
彼はこれを作るといつも友人達を呼びご馳走して、いつも大絶賛されたのだそうです。



「・・・・・・・・・・(←読んで感銘を受けている。そして感銘は食欲へと変わる・笑。) これは作らな!!!!!



もともと子供の頃から実家でモツ煮込みがよく食卓に並び、
そのおかげで内臓系の肉が大好きな私(魔女とでもお呼びください・笑)。
そしてダンナも、実は小さい頃からポーランドで色々なモツ料理を食べてきた下地があり、
両者とも内臓肉には全く抵抗がありません。
※豚肉がよく食べられているポーランドでは、お肉と同じくらい内臓も重宝されているそうです。

と言うわけで、早速材料を購入して、調理してみました(笑)。


「天才の食卓」とモツ料理_e0070787_1934128.jpg
残念ながらその本には詳しいレシピが書かれていなかったので、自分で適当にアレンジしてみました。
ホルモンは1種類ではなく、鶏レバーやコラーゲンたっぷりの豚の軟骨も使用。
ハーブも全部で3種類入れ、香味野菜もてんこもり。で、小さく切って弱火で半日煮込みました。
右の鍋はただ塩コショウで味付けしただけの、いわゆるシューベルトが作ったオリジナルですが、
左の鍋には赤ワインと生トマトをざく切りにしたのを入れてみました。

味は、手前味噌ながらも、こってりしていてなかなかおいしかったです。
いろいろなモツが入ると本当に複雑で深い味わいになるなぁとしみじみ思わせてくれた一皿でした。





(↑)見た目ちょっとグロで黒魔術みたいですが(笑)。

by japolska | 2006-06-07 19:49 | 世界のテーブルから


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