2017年 10月 10日
上記の絵は魔法使いの格好をした歯のイラストです。 あまりにも愛らしく、また季節的にもちょうどよかったので、 某無料イラストサイトから頂いてきました。 今月末にはこちらアメリカでは、 子供達が楽しみにしているハロウィンがあり、 大量の甘いお菓子がばらまかれます(苦笑)。 私はこのイベントに関しては正直あまりいい印象がなく、 絶対にお菓子業界と歯科医業界のビジネス的な陰謀に違いない・・・と毎年思っております(笑)。 ところで、昨日夫が、ポーランド人の友人・イエジ(70歳)に起こった出来事を話してくれ、 その内容が私にとっては久々に衝撃的だったのでこちらに書き込みをしておきます。 イエジはアメリカに移住して約40年。 現在は悠々自適な1人暮らしをしています。 彼は過去10年、殆ど歯医者に通う事のない生活をしてきたのですが、 しかし今回彼の口の中に、痛みや緊急性はないものの、 近々どうしても歯医者の治療が必要な症状が現れてきてしまったそうです。 アメリカでは65歳になり、また条件をクリアした人たちは、 メディケアという国が運営する健康保険制度に加入することができます。 ※メディケアという制度に関してはこちらが参考になると思います(↓)。 http://www.kenkouhokenusa.com/medicare.html なのでイエジもこのメディケアに加入しているのですが、 どうやら夫の話を聞くと、イエジはメディケアに入っていて”健康保険”は持っているものの、 歯科治療をカバーしてくれる”歯科保険”には持っておらず、 歯科治療に関する費用は全て自費で支払わなくてはならないそうです。 (アメリカでは日本とは違い、この2つは全く別物として扱われています。) ちなみにイエジには同い年で元フライトアテンダントの別れた奥さんがシカゴに住んでいて、 今でも彼女の現在の旦那さんとも一緒に、3人でとてもいい関係を築いているらしいのですが、←ここいら辺がちょっと私の理解範囲を超えています・・・ その奥さんもイエジと同様、”健康保険”は持っているものの”歯科保険”は持っていないそうで、 やはり彼女も歯科治療に関する費用は全て自費で支払わなくてはならないそうです。 で、今回イエジは、その別れた元奥さんに自分の現在の症状を伝え、 「もしアメリカで自費治療をしたら全部でいくら掛かるか」 ということを、彼女のシカゴの知り合いの歯医者に調べてもらったそうです。 ちなみにシカゴにはアメリカ最大のポーリッシュコミュニティーがあり、 ポーランド語が話せる歯医者もいて、細かいニュアンスまで伝える事が出来るので、 イエジはもしアメリカで歯医者にかかるならシカゴまで足を伸ばすつもりだったそうです。 しかしその歯医者から返って来た金額は彼の想像を遥かに超えた、 $36,000 (日本円で約400万円強)※レート:@USD$1=@112.36円 だったのだとか・・・。 金額を聞いたイエジは、速攻でアメリカでの治療の選択を放棄(笑)。 「それでは、もしポーランドで同じ治療をしたら全部でいくら掛かるか」 ということを、またもやそのその別れた元奥さんに確認をしてもらったそうです。 そして数日後その金額が判明。 掛かる金額はアメリカで治療するよりもずっとお安くなり、約3分の1の、 $10,000 (日本円で約112万円強)※レート:@USD$1=@112.36円 だったのだとか・・・・・・・・・・・・・・・・・・(遠い目)。 「・・・・・・・・・・・・・・・。」←セコビッチマインドを持つワタクシにとっては天文学的な数字なので理解が出来ずしばし脳みそがショートしている状態です(苦笑)。 えー、今回イエジがどの歯をどのように治療する必要があるのか、 夫は聞きはぐってしまったので、詳しい内容は分からないのですが、←判明したら追記します。 【追記】夫曰く、彼の歯の数本が既に死んでいる状態なのだそうです。 なんだか、おかしいくらいにお高過ぎやしないでしょうか(T_T)? ←ワタクシも混乱していて日本語がチョットおかしいです。 こういう事を耳にすると、例え保険がなくてもここまで高くはならないであろう日本の医療制度が、 まるで神様のように良心的な世界だとしみじみ思えてきました・・・。 というのも、実は先日、YOUTUBEにて、 歯の治療を目的に日本に訪れたアメリカ人の家族の動画が掲載されていたのですが、 アメリカで治療すると何千ドルとかかる治療費が、 日本で治療をしたら、保険がなくても1万円以内で済んだと、 その家族のご両親は大変喜んでいらっしゃったからです。←それはそうだろう・・・すごい節約率です。 つーかどう考えても、病気や怪我なんて、 自分から好んでなる人なんて誰一人としていないはずなのに、 そういった災難に巻き込まれてしまった一般人は、 ゆっくり病気や怪我の治療に専念する事すらできず、 莫大な治療費の事について頭を悩まさなくてはならない世の中なんて、 やっぱりどこかしら間違った形で歪んでいる・・・と思わさざるを得ません。 でもまあ100年前は、例えお金があっても、 現在のような適切で合理的な治療が受けられずに、 痛みや症状に苦しめられた挙句に命を落とさざるを得なかった時代の事を考えると、 その当時の人たちから見れば、私たちは大変贅沢な時代を生きているというのも、 もう一方で確実に発生している動かしがたい事実でもあるのですが・・・。 こうなってくると羨ましいのは、収入の50%分の税金を取られても、 非常に手厚い福祉が受けられる北欧の国々、でしょうかねぇ・・・。 何はともあれ、明日はわが身なので色々と考えてしまいます。 ↑というか、余談ですが今、大した内容ではないものの、ちょっと歯科保険会社と戦っているワタクシです。結果が出ましたらネタにして掲載します。 結局イエジは、来年の春に、ポーランドにいる娘の家に2ヶ月滞在して、 USD$10,000分のズロッティ(ポーランドの通貨)を用意して、 その歯科治療を行う事に決めたそうです。 えー、何らかの偶然でこちらを読まれた皆様、 どうか歯は大切に(T_T)(T_T)(T_T)!!! 私も再度気を引き締め、定期健診は怠らず、 死ぬまで自分の歯で美味しくご飯が食べられるように、 毎日手入れを欠かさずにしていきたいと思います・・・。
by japolska
| 2017-10-10 23:12
| 雑談
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