2014年 06月 22日
こちらケンタッキー州ルイビルもだいぶ暑くなってきました。 気温は既に30度を越す日も珍しくなく、夕方から夜にかけては沢山の蛍も見られるようになりました。 暑くなってくると、さっぱりとしたものが恋しくなりますね。 それも、酸味があって、普段の食生活であまり口にしない材料を使ったものが頂けると、 体も気持ちも元気になるような気がします。 という訳で、今回は夏野菜と冷凍のわかさぎを使って、 酢をたくさん使った南蛮漬けを作ってみました。 ケンタッキー州はアメリカの内陸に位置するため、 新鮮なお魚が手に入りにくく、また値段もお肉と比べて高価です。 正直、普通のスーパーマーケットに陳列されているお魚の種類には限りがあり、 魚好きの私にとってはちょっと寂しい印象があるのですが、 アジア食材を扱うお店の冷凍コーナーでは、わかさぎや秋刀魚、鰯など、 日本人にもおなじみの魚を見つけることができ、また手頃な価格で購入することができます。 ちなみにわかさぎは”SMELT”という名前で売られています。 今回は細長くて綺麗なカナダ産の魚が、結構大きい袋に入って、だいたい10ドル前後で買うことができました。 今回はこんな感じで作ってみました。 まずはわかさぎの天ぷらを作る前に、鍋に酢と水とめんつゆを入れて沸騰させ、火を止めておきます。 わかさぎの天ぷらができたら、揚げてそのままどんどん鍋の漬け汁の中に投入。 荒熱が取れたらそっと他の容器に移し、そのまま冷蔵庫で冷やします。 野菜は今回、オレンジと黄色のパプリカとズッキーニ、あとは茄子とミニ胡瓜を使ってみました。 これらは揚げるのではなくオリーブオイルで炒め、先程同様に漬け汁に入れ、荒熱が取れたら冷蔵庫へ。 野菜と魚を一緒に漬けてもいいと思うんですが、今回はあえて別々にしてみました。 あと辛いのが好きな方は、唐辛子の輪切りとか入れてみるといいのかも、と思います。 作る過程としては、野菜を切ったり、天ぷらを揚げたりするところはちょっと大変ですが、 作り方は自体は結構簡単で、漬け汁に浸してしまえばそれで終わりです。 あとは両方が冷えるのを待つだけなんですが、この時間がなんともいえず楽しいです。 盛り付けてみるとこんな感じになりました。やはりパプリカを入れると色が映えますね。 残念ながら茄子の色が、綺麗な紫色から少し黒くなった感じになってしまったんですが、 その代わりに漬け汁をスポンジ部分にめいっぱい含んでいてくれたので大変美味しく出来上がりました。 そしてしばらくぶりに食べるわかさぎの美味しさと言ったらありませんでした(号泣)! 特に内臓の少し癖のある香りがなんともいえず、 動物のレバーや秋刀魚のワタ好きの私のハートを鷲摑みにしていきました(笑)。 今回は米酢を使ったので、日本酒でもビールでもどちらにも合う味になったと思うんですが、 お酢の種類を変えたらワインにも合うかも・・・なんて、勝手に想像したりもしています。←呑ん兵衛の果て無き肴の夢はこうして広がる(笑)。 この南蛮漬けを作ったきっかけは、こちらの漫画です。 この本の中に、七夕に女の子同士が集まりパーティを開くというお話があるんですが、 その中で「おかず担当」の女の子が作ってきた”夏野菜のつゆびたし”というメニューが私の目にとても新鮮に映ったのと、 食べたほかの女の子たちが「酢が効いてていい」とか「体が元気になりそうな味」と絶賛していたのを読み、 自分でも是非食べてみたいと思い今回作ってみました。 わかさぎの天ぷらは、水曜どうでしょうという番組で、わかさぎを釣って食べる企画があり、 それが大変面白く、また揚げたてのわかさぎが非常に美味しそうだったので、同じように作ってみました。 全くの余談ですが、ポーランドにももちろんお魚があり、一応食べられてはいるようですが、 私が知り合ったポーランド人の多くは、あまり魚を好んで食べようとはしませんでした。 ポーランド人は一般的に余り魚を好まないようです。 特に海老や蛸、烏賊類は、一言で言うと「ゲテモノ扱い」されているようで、 ここいら辺は”オシミョルニーツァ”という言葉でひとくくりにされ、 私の今までの経験だけだと、夫以外の誰1人として食べようとするポーランド人はいませんでした。 ちなみにこれらを彼らの前で食べると、冷たい視線と気まずい空気と向こうチームからの絶句の3点がもれなくついてきます(笑)。 なのでポーランド人と食事をする際は、 肉>>>魚>>>>食べない(笑)>>>>>>>>>>>>オシミョルニーツァ類(=これらを食べるなら何も食べないほうがマシw) というヒエラルキーでメニューを選ぶことをお勧めします。←どんなアドバイスじゃ(苦笑)。
by japolska
| 2014-06-22 05:38
| 海外和食事情
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